家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

木の家具や雑貨は見えない部分が肝心です。隠し事はありませんよ、全て公開しています。
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日記

生木と松脂

何かの見本市で商談用のプランター見本を作る依頼がありました。

材料は地元産カラマツ。諸般の事情で納期は二日間しかありません。

材料は持ち込みです、持ち込みは良いのですが何と一日前に挽いたばかりの完全生木状態でしたから少しでも乾かそうと思い、そのため加工は一日で完成させなければなりませんでした。

先方は生木を加工させることに慣れているのらしく何とも感じていないようですが、私にはこんなイレギュラーな木工は考えられませんでした。

だって、完成後の故障が容易に想像出来ますからね、だからお断りしようと思ったのですが先方は凄くセッパ詰まっている様子で「他に頼める所がないんです!!」という感じでしたら、極簡単に作る事と、見本市用のその場限りの間に合わせ物で良い前提で半ば渋々引受たんです。

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↑材料は乾燥していないだけではなく、松脂だらけのベタベタでしたから灯油で脂を拭き取る作業から始めました、これも初めての経験です。

材料は両面プレナー済み、松脂を嫌って可能な限りこのスライドソーだけを使って加工します。

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作っているのは勾配のあるプランターと勾配のないプランター大小各2個づつ計8個。

この品は全国規模の某見本市に出展するため、完成写真を公開することは出来ませんので悪しからず。

実に簡単な作りですが、塗装まで終わらせたら22時を過ぎていました。材料が水分たっぷりなのと、拭けども拭けども滲み出てくる松脂のせいで翌日になっても塗装が乾く様子がありませんでした。

私には決して満足できる仕事ではありませんでしたが、それでも依頼者様は「助かった」と感じてくれただろうか・・・

この企画の担当者はドタバタでも格好を付けられた事に一時的に安堵しているかも分かりませんが、これを実用したり、時間がたって更に見本として再利用する事があったら、後に必ず現れるだろう故障に対してきっとクレームを感じてしまうんだろうな、とか思うと納品後の今でも依頼自体キッパリ断っておけば良かったのかな、なんて考えます。

私に直接依頼した担当者は事情を理解していると思いますが、この企画は確か4事業所だったかの合同の企画なので、無理を承知で頼んだ引き受けたの事を理解出来ない人たちの方が圧倒的に多いハズだと察しています。

今回は通常であれば「間に合わない」を「間に合わせる」の問題解決(ソリューション)が主たる仕事だと私は理解したのですが、その問題自体を認識していない人が多数いるのではないかなー、なんて悶々としていました。

そんな事をよそに妻は実に楽しそうに創作活動に励んでいて、自由な発想でこんな物を作っていました。↓

DSC_0219_20170619203217db9.jpg

巨大耳掻きのような匙です、これは一体何なのか尋ねると「かき混ぜスプーン」なのだそうです。

妻は芸術家のような難しい顔をしてこの創作に勤しんでおりましたが、内心は楽しくて仕方ないって感じなんだろうな、と思いました。

羨ましい。
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