家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

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日記

除雪機の部品交換をしていました

昨年から発注をかけていた除雪機の部品がやっとやっと届いたので、もしかしたら今シーズンもまだ動かす事があるかもしれませんから直ぐに部品交換に取り掛かりました。

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古いアメリカ製の除雪機で義父が亡くなった際に譲り受けた物なので説明書とかはありません。

ですから構造については想像で「多分こうなっているんじゃないかな」という感じで始めました。

交換部品のシャフトが矢印のところで二つのスプリングピンで固定されていたので、このピンを抜いたら手前にスーっと抜けて来るのだろうと簡単に考えていましたが、先ずそのピンが固く固着してトンカチでいくら叩いてもビクとも動きません。

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このスプリングピンの直径は6mm、私の工具箱に入っているピン抜きポンチは最大3mmだったので
これで叩いてもピンの穴に入っていくだけです。

ピン抜きポンチは先細りしているので太いグリップ部を叩くとテコの原理で先端に力が伝わり、軽く叩いてもピンが抜けるようにできています。

広尾町に工具を売っているお店が4件あるのですが、全て尋ねたけど売ってませんでした。造船所に務める知人に相談してみたら「多分工場にあると思うけど、無ければ自分で作る」と言っていたので適当なスチール棒を削ってみることにしました。

グラインダーをバイスで固定して先端の方から鉛筆を削る要領でやりました。

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そう言えば、若い人に鉛筆をグルグル回して・・・なんて言ってもピンとくる人いないのではなかな。


左が既製品のピン抜きポンチ、右が自作の物ですがこれでは長さが足りないので更に削りました。

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準備ができて少し叩いてみたら良い手応えがあったので、ガンガン叩き続けたら見事に抜けました。

こういう場合、ショックハンマーは何の役にも立たないですな。因みに、ピンを直接叩くと頭が潰れて抜けなくなります。

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この二本の小さなスプリングピンを抜くだけで相当な時間と体力を使いました。

古い機械部品の固着って恐ろしいく硬いですね、無理に叩いて元も子もなくなってしまったら大変なので力加減を気にしていましたが、そんな必要は無かったようです。

ピンが抜けたので、これで交換できると安直に考えていたのですが、甘かった。

大きくは、ここまでバラさないといけませんでした。

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そして難関がもう一つ出現。

ベアリングにシャフトが刺さっているだけなので簡単に抜けそうですが、どっこいどうにも抜けません。

ベアリングのハウジングを外してもほんの少ししか手前に出てこないのでプーリー外しが使えません。更には、これはオーガの裏側でまだ各部品が装着されている状態なので裏側に何かをカマして叩くことが出来ません。

何かを噛まさずに上から叩いたって薄いボデーがクッションになって、大きな打撃音が鳴るだけでシャフトは動きませんでした。
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このベアリング、やじるの所に二重に座金のような物がついていて偏芯になっています。見たこともないベアリングですから偏芯の働きも理解できないし、私の猿知恵ではもう無理。

限界を感じて、観念して近所の整備工場へ持ち込みました。

すると、二人ががりでバールを二本カマして巨大トンカチで思いっきりブッ叩くと、一撃でポーンとベアリングが外れて宙を舞いました。

凄い、流石餅は餅屋だな、と思いましたが本体のボデーとかの破損や変形の気遣いはあったのだろうか・・・・それとも、プロの経験と感がなせる荒業なのだろうか。

多分後者なのでしょう。

「一瞬で終わってしまったので、工賃どうしようかなー」と言って1,000円の請求でした。

この1,000円という金額、私は凄く安く感じました、自分ではお手上げだったし直ぐに終わったのでとても安いと思います。

他にも、何処を外すのも固くて難儀しまくりました、原因はほぼ全部サビです。

サビを落として組むと、さっきは一体なんだったのだろうと思うくらい簡単にスーっと入っていきます。モリブデングリスをあらかじめ塗ってから組むと錆びなくて固着も防げるんですってね、整備工場の人から教えて頂きました。


部品交換し、組立は簡単に終わりました。

三本の部位ベルトが消耗していたのでこの際交換したかったのですが、アメリカ製のインチサイズだったので長さが合ってもVの角度が違うかもしれないのでベルトも純正の物を取り寄せないとならなくなりました。

Vベルトくらい帯広のベルト専門店で入手可能だろうと思っていましたが、優しく断られました。

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この除雪機自体は輸入ものですが、代理店もあるし一部の量販店でも取り扱いがあるのですが交換部品の問い合わせをしても鼻から相手にしてくれませんでした。

最後は知人が務める地元の農機具屋さんが無理を引き受けてくれて三ヶ月待ちましたが5万円で交換部品を入手する事ができました。

その知人には本当に感謝申し上げますが、知り合いが動いてくれなければ個人輸入しか手段はなくなります。Vベルトは知人の手数はかけたくないので個人輸入に挑戦しようと思うのですが、そこまでして直して使う人はどれほどいるだろうか。

代理店は、せめて問合わせた納期と金額くらいは見積もってもらえないものだろうか。

取り扱いのある量販店にしても、売り場担当者は「高くつきますから、諦めましょう」との趣旨の事を言い相手にはしてくれなかった。

この除雪機を義父に販売した責任は無いのかもしれないけれど、困って訪ねた私が親切なサービスを受けていたら次回更新時にはそこで購入することを検討するだろうし、小さいかもしれないけれど評判は上がるはずです。

今回の件は私自身の仕事に置き換えても、サービスについて考えさせられる機会になりました。



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