家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

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お母さんの机

お母さんのつくえ5

週末のお母さんと彼女と私の3人の生活が始まりました。

 お母さんは士幌町の農家で生まれ育ち、経緯は分かりませんが芽室町雄馬別の農家に嫁ぎました。
 これはお母さんから直接聞いた話なのですが、嫁と姑のありがちなアレコレと過酷な農作業が若い頃のお母さんを相当苦しめたそうです。私は帯広の都会育ち(笑)なので実際のご苦労は、私の想像を越えていると思いますが。日高山脈の真下、十勝平野の手前で、とても肥沃とはいえない土、人力と馬力に頼るしかない作業…
時代が違うと言われればその通りですが、もうこれ以上は曲がらないだろうと思うくらい曲がってしまったその腰を見ていると、残りの母の人生、良い思いとなるよう私たちが努めなければならないのだな、と思いました。

 お母さんと3人で週末を過ごすようになってからは、以前のように彼女と二人だけで出かけることは殆どありません。残念なことにお母さんは痴呆がはじまっていたのです。
 休日、家でジッとしている事が苦手な私は、何かこの退屈な時間を利用して、出来る事はないかと考えていると、テレビの下の品のない台に目がとまりました。 ニスでも塗ろうかな…
 私は、「きっと、ステキになるよ。」と言って広尾町にあるホームセンター "イング”へ、ニスを買いに行きました。 田舎の金物屋ですが、バカに出来ないほどの品揃え。何を買っても割高ですが、だからといって90km離れた帯広まで行くわけにはいきません。仕方なく、マホガニー色の水性ニスを買い、地方特有の接客態度に顔色も変えず、お店をあとにしました。
 
 帰り道、ビックリするほど青い海(子供の頃、魚釣りで来たときはいつも灰色でした)、どこまでも続く日高山脈、キラキラ光るラッコ川にうっとりしながらニスを塗ったテレビ台をイメージしていました。

 程なく到着、テレビなどをヨッコし、なんか、呆気なくというか、すごく簡単に二回目の塗装を済ませました。

 イメージぴったしでした。カミヤスリの撫で方も簡単に終わらせてしまったので、仕上がりは凸凹でしたが塗装前とはまるで別人で「なかなか良いではないか」と、思ってしまうのです。
 
 「ちょっと一服したら?」と、スッピンの彼女が言いました。
 

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