家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

木の家具や雑貨は見えない部分が肝心です。隠し事はありませんよ、全て公開しています。
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木工製作記

テーブルのリカバリー 1

これは昨年暮れに納めた埋れ木のテーブルです。

DSC_0354.jpg

苦労して作った甲斐あって、依頼者様もたいへん喜んでいただいていたのですが納品後しばらくして故障の連絡がありした。

直ぐに伺い見てみると、天板甲板にひび割れが入り更に甲板の捻れに追従するように四脚の一本が浮いていてガタガタとひどい状態でした。

冬の乾燥した環境で製作していたので、乾燥よりも夏の湿度の方を心配していたのですが、私の拙い予想とは逆に更に乾燥による収縮が起きていたんです。

思えば上の納品時の写真にあるように、石油ストーブの温風があたる無垢の木製品には過酷な設置場所だったんです。

過酷なとは言っても、これは北海道の住宅では一般的な極当たり前の住環境ですから、これを理由に何もしないで仕方ありません、とは私は言えないので回収して対策を講じます。


天板のひび割れの原因はいくつか考えられますが、今回の場合一番は甲板の裏側の朽ちた部分が木の収縮の際に耐え切れず表側の割れまで及んだのだと推測されます。

先ずはその脆い部分を少し広い範囲で欠きとり、別の材を埋め込みます。


ストライキングナイフで極細い線を毛書き、その内側をルーターで彫り込みました。
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深さは1cm。毛書き線ギリギリを狙いたいのですが、線が細すぎて見えないので老眼鏡に頼りました。

こんな細かい作業の時はもう迷わず老眼鏡かけています。


ルーターでいくら彫り込んでも深い割れには届きませんから、プライマー代わりに瞬間接着剤をこれでもか!というくらい流し込みました。
DSC_1041.jpg


しっかりと直線直角の出た厚みのある定規を毛がき線ギリギリにあてがい、ノミで仕上げます。
DSC_1042.jpg


ピッタリとハメ込んだ際の写真がありません。作業に集中していた事と相まってつい撮り忘れてしまいます。

まだ本調子ではないのでしょう。

これはボンドを塗り圧着しているところ。
DSC_1043_201507012053580a2.jpg

ホームベースのような形の板の下に更にもう一枚小さな当木をかましています。↑


故障の連絡で回収してからこの作業に入るまでに相当な時間を開けてしまいました。依頼者様には本当に申し訳ないのですが、最善のリカバリーを施すための季節(気温)を待つことと、方法を調べるために了解を得てここまで待ちました。

中間に引越しや工房立ち上げ準備のために奔走していた事(単なる言い訳)もありますが、確か回収したのは2月の事でしたから、お待たせしすぎです。 T橋様ごめんなさい・・・



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