家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

木の家具や雑貨は見えない部分が肝心です。隠し事はありませんよ、全て公開しています。
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日記

仕事が滞っていました

妻の参加していた展示会が盛況のうちに終わり、一段落しました。

ご来展、ご購入いただいた皆様には感謝しかありません。

ありがとうございました


私の作業は既に年末進行となり年内に仕上げたい物がいくつがあるのですが、なかなか思ったような進捗に至っていません。

写真↓は丸テーブルを作っているところなのですが、この状態でなんだか二週間くらいストップしています。

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特に失敗して放り投げてしまいたい、と言うような事は全く無いのですが、身内が入院して何度も帯広へ行きその度に丸一日潰れてしまったり、大雪に見舞われて除雪のため朝一番から雪はねを強いられたりと、開店休業状態のような状態が続きました。

特に余計だったのは、除雪機でバンバンと除雪をしていたら「ガツン」と嫌な音と手応えがあり、「何かあったな」と、調べて見ると雪を書き込む部分のギアボックスがパックリと割れていました。
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まだ必要な場所の半分も除雪が終わっていない段階での事でしたから途方に暮れました。

アメリカ製の古い機械なので交換部品も入手困難だろうし、直してくれる業者も広尾町内では期待出来ないので自分でどうにか出来ないものかと思案していましたが、金工の道具が無いので直ぐに諦めました。

一応、町内の扱ってくれそうな業者を三件訪ねましたが、時間と費用がかなり必要だったり、鼻から門前払いのような感じだったりと、想像通りの展開でした。

雪は新雪のうちに除雪しないと圧雪したり凍りついたりて重機でも使わなければどうしようなくなってしまいますから、時間をかけてられないしそもそも高額になるだろう費用がありません。

そんな折に隣町の大樹町で直るかどうか分からないけど見てくる人が現れて、藁をも掴む感じで壊れた除雪機を届けました。

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「お願いします」という気持ちで工場に持ち込むと、そこには最新の設備なんかは一つもないのですが、熟練工の年配の方と整理整頓された設備や道具類を一目見たときに「ああ、ここへ頼んで良かったな」と感じました。

まあ、同じ環境でも上手い人もいれば雑な仕事をする人もいるわけですが、職種は違えど私自身30年程職人として工場で従事していたので作業場を拝見すると、なんとなく管理者の人となりが見てとれるような気がするんです。

そして3時間くらい要して、取り敢えず使える状態にしていただけました。

有難い、そして助かった・・・

煩わしさや修理後のクレーム等を考えたら部品交換がベターなんだろうと思いますが、当然取り寄せの数日待ち、そんな悠長な事を待っていられない状態の時は若い人よりも年寄りの熟練工の方が往々にして頼りになります。

肝心の除雪の方は翌日になんとか終了して、広い敷地のこれを全部手作業でやるには相当な覚悟が必要でしたが、除雪機が直ったお陰で本当に助かりました。

さあ、月曜日から本格的に仕事を再開するぞ!


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木工製作記

跋扈柳(ばっこやなぎ)のまな板

まな板の注文を頂いたので大きな跋扈柳の荒材から木取りして作りました。

荒取りして平面と厚みを整えて

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希望の長さに切り

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全ての面を鉋で仕上げます

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まるで塗装をしたようにピッカピカ

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これでカビの発生も抑えられるハズ。

跋扈柳は荒材の状態でまだたくさんあります。仕上げないで在庫しているのは多様な希望にお応えしたい為です。

現在、最大長さ約150cm×幅約45cm×厚み約5cmmのまな板が作れます。

また、幅は小さくなりますが長さ2m以上の材もありますよ、お正月を機に新調する人って意外と多いんじゃないでしょうか。

治具

池の裏側の仕上げ

またまたお玉ネタです。

別にお玉に限った事では無いのですが、匙類をもっと早く作れないかなーと日々考えています。

ところで、匙の凹みの部分の事を「池」と言うんですってね? で、池の部分は一個15分くらいで仕上げられるようになりました。

ルータービットで下穴を開けてそれを基準にノミでザックザクと下ろして行くんです、こんな感じで↓ ね、なんか美しいじゃないですか。

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これ以降は以前このブログでお伝えしてから特から進歩はありません。


「池」の問題はこれで解決した事にして、今度は池の裏側の仕上げです。

裏は小刀でザックザクと丸に近づけて行くんですが、刃物跡を消す際にサンドペーパーで手作業すると一個一時間くらい要してしまうので、この作業をどうにか出来ないものかと考えていました。

ベルトサンダーでもある程度できるのですが、きれいな丸にならないんですね・・・

なので、スポンジのディスクサンダーを自作することにしたんですが、作り方は凄く簡単です。

ある程度厚みのある板を直径25cmの丸に切って、ランダムアクションサンダーのスポンジパッド(市販品)をネジで中央に固定するだけ。

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板にある程度の厚みが欲し方のは、ネジを打った際に板の裏側に突き抜けないようにしたかっただけです。

↓スポンジパッドの裏表を逆に貼り付けてしまいましたが、これは間違いです。ペーパー着脱用のベルクロが表になっていなくては意味がありません。

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ミソは、中央部が凹むように中心近くにネジを打つ事でしょうか。

↓板の裏側前面に両面テープを張って旋盤のフライホイールに貼り付けました。

ランダムアクションサンダーのペーパーを貼って真ん中あたりを強く押すと凹みができます。

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実際に使って見て分かったんですが意外と危険です。

だいたい赤丸で囲んだあたりを上手く使わないと、加工材が引っ掛かった瞬間に吹っ飛んでしまうんです。ですから上の写真のように円の中心で加工するのはダメですね。

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どうなるか分からずビビリながらやっていたのですが、慣れると簡単にグイグイいけます。

ペーパーに付いている集塵用の穴が大きな傷をつける原因になるかもしれないので穴無しのペーパーが有ればその方が良いでしょうね。

結果は良好です安全対策が考えられていないので参考にされる方は自己責任でやって下さい。

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木工製作記

毎日、思考錯誤の連続です。

先週から開催されている展示会「冬が来る前に」展の妻のお玉コーナーです。

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私が面白半分で「お玉作家」と言っておりますが、正しくはカトラリー作家です。

ブログではお玉を中心に紹介しておりましたが、こうして見ると色々な物を作っていたのですな。
写真左からヘラ、サーバースプーン、一般的なお玉、そして音符の形をしたお玉。

音符のお玉は左利きのお客様から、左利き用の物もあれば良いのに、とご意見を戴いたようです。

正直、ご購入頂ければ一番嬉しいのですが、様々なご意見をいただけるのも展示会に出展する大きなメリットで非常に有難いです。

売上の方もオーナーのご好意で一等地の売り場を用意して戴き大変好調で、更に会期が1ヶ月と長いことから在庫切れが心配になっているほどです。感謝

ですから、追っかけで補充用と新作を合わせて毎日カトラリー作りに注力しているので、刃物の研磨も日課となっています。

刃の形も様々ですから平らな刃物以外はそれぞれの形に合わせた砥石が荒・中・仕上げと三種必要になり、写真に写っている砥石の他にもたくさん有るのですが足りている訳ではありません。

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刃物の方もまだまだ欲しい奴があるのですが、カトラリーを専門的に作る工房ではないので不足も仕方ないところですね・・・

でも、南京カンナと豆カンナはもう二種類づつ欲しいなー。

日々手がけているお玉の作り方も日進月歩ですが思考錯誤で改善されています。

乾燥した木ではなく、生木を使うようになりました。刃物の入りがサクサクで気分が良いです。

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生木なので工房中が酸っぱい匂いで一杯になります。

水分が多いので刃物のサビには注意しなければなりませんが、その他に木の割れも気を付けなければなりません。

ウッカリしているとアッという間に細かいヒビが入ります。

可能な限り早く加工して、特に厚みを仕上がりに近づけたらマイクロ波攻撃をします。

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木工の加工技術同様に木の乾燥についても以前から実験していたので、ここで躊躇しないのはラッキーでした。

適当ですが、600wで30秒くらいチンして冷まし、を2~3回繰り返すだけです。

この作業は自宅へ持ち帰りやったのですが、部屋中が木の匂いで充満します。

他にも厳冬期でなければ水中乾燥も試してみたいのですが、今は水が凍ってしまうかもしれないので、やるとしたら来春かな。


こちらは↓試作中のシャモジです。なんとか帯鋸以降の工程を刃物だけで仕上げられないかな、それでいて格好良い形を模索しています。

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刃物で仕上げて素地調整のみで塗装ができたら作業時間が飛躍的に早くなりますから。



カトラリーだけでなく一般の仕事も並行してやっています。

丸テーブルの板ハギ。

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直径90cmの丸テーブルで、幅の広い板が無かったので都合5枚ハギになってしまいました。

テーブルトップの板ハギ養生期間は一週間見ています。良いものを作る為には時間をかけなければなりません。

木工製作記

木のお玉を作っています 5

お玉の第一弾はとっくに展示会に出展していますので悪しからず。

お玉の塗装はオリオ2です。

どぶ漬同様にひたひたに塗って、これ以上どうにも含浸しないよ、って言うくらい染込ませます。

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本当は真空含浸をしたいのですが、設備が無いしドブ漬けは塗料がもったいないので現状最大限の塗布方法だと考えています。

基本的に二回塗るのですが、一回目に大量に染みこませた塗料を硬化させるために二日間養生して、更に熱湯で湯煎しています。

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これは研磨のための水引とは違い塗料の硬化を促進されるのとシンナー臭を抑えるための乾燥促進が目的です。

とにかく、硬化剤のウレタンを早く安定させたい行為です。

分子が安定すれば天然塗料であれウレタンであれ、安全にには変わりなく逆に分子が安定していない状態では天然塗料もウレタンも危険であるのは変わりませんよね?



因みに、赤ちゃんのスプーンは食用のエゴマ油をつかっています。

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出来上がって、最後の最後にブッチャーブロックコンデショナーを塗布。

こいつは日本よりも厳しいと言われるアメリカの食品安全基準をパスした食品レベルの塗料で、赤ちゃんの玩具にも推奨されている安全性の高い食器用ワックスです。

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妻が趣味で作る作品ですが、安全性の考え方には拘りがあり自信を持ってお勧めしています。

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