家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

木の家具や雑貨は見えない部分が肝心です。隠し事はありませんよ、全て公開しています。
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日記

明日2月28日(日)はお休みします。

明日2/28(日)は帯広のイベントに参加の為、工房kiーkiruは終日お休みします。

告知が大変遅くなり申し訳ありません、何卒宜しくお願いします。m(__)m

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日記

古材の梁

朝一番に地元の大工さんから電話が鳴って、倉庫を解体していたら梁が雑木だったので見に来ないか、と連絡が入りました。

構造材に雑木が使われていたのは梁だけで、その部分だけが廃棄用とは別に分けられていました。

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四本だけでですが長さは12尺あります、メートルにすると3.6mちょっとです。

そのうちの一本は芯持ちで割れと狂いが激しいですが、残りの三本はとても良い状態です。

樹種は何ですかね、と大工さんに聞くと「赤ダモだろ」と教えてくれました。

雑木の赤ダモ=広葉樹のニレという事になります、私もかなり耳が慣れて来て会話もスムーズになりました。



立ち会っていた家主さんともお話ができて築70年以上だったそうで、立派な古材ですが材の表面は古材を思わせぬほどキレイでした。
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古材と言うと表面が煤けて真っ黒なイメージですが、生活に使われていなかった倉庫だったためか埃も被っていませんでした。

古民家の古材に見る無数とも思わせる釘も接合部以外には見当たらず、状態の良さが伺い知れます。

買取の必要はないとの事でしたので極少額ですがお礼をさせていただきました、有り難く頂戴します。


それにしても重い、久々に腰をやっつけてしまいました。(涙)

一人ではとても持てないし車にも詰めませんから、真ん中あたりをチェーンソーで切って大工さんのトラックに二人でやっと載せました。
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工房に持ち帰り外で桟積み。

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工房内で保管しようと思いましたが、この量の置き場所がありません。

仕方ないので、しばらくはこの状態で放置です。

古材を使う場合、私は材料費を乗せませんが運賃や釘抜きなどの間接的な経費は意外と大きくなりますから、積算すると古材廃材使いだからといって全体の費用が極端に安く収まることはありません。

木工製作記

長女とスプーンを作りました

帯広で独り暮らしをしている長女がこちら(広尾町)に遊びにきたので、二日間スプーンの作り方を教えながら田舎暮らしを満喫してもらいました。

工房の朝一番は薪ストーブの焚付から始まります。

落としていた水道を戻して加湿用の鍋に水を入れて、鋳物ストーブのウンチクをこれでもかと語り、薪小屋から補充用の薪を運びます。

薪小屋の薪を一つ一つ手に取る毎に 「これはクワ、これはサクラ、これはハン、ヤチハンだな」 などと半ば適当に知ったかぶって見せました。

間違っていても長女には絶対にバレませんから、いい気なもんです。



ストーブの温度計が280度あたりにハリを指した頃に工房に戻りスプーン作りをはじました。

先ずは思いついたアウトラインを趣くままに描きます。

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長女に説明しながらやっていたら中間の写真を撮り忘れていました。

適当なサクラの端材にアウトラインを移して線の外側を帯鋸でザックリ切り取ります。

スプーンの凹みを大まかに丸ノミなどで削り取り外側を切り出しなどで整えてゆきました。

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外側と内側を様子を見ながら少しずつ削りました。

電動工具を最大限活用すれば早いのですが、長女が自宅へ持ち帰った後も自分で作れるように手加工にこだわりました。

バイスすら使いません。

二日間もあれば完成まで教えられるだろうと思っていましたが、想像以上に時間が掛かってしまいました。

やはり初心者には刃物のコントロールを理解して実践する事に高いハードルがあります。

何度も失敗して指を切ったりタコを作ったりして、気がついたら上達している。そんな風になって欲しい・・・

継続してやれば誰だって出来ますよね?

別に仕事じゃないんだし、楽しければ続けられる。

続けていたら追求していて欲しい。

私が木工を始めた頃に手がけた最初の額縁が完成までに2年も経過していた頃を思い出しました。

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頃合をみて、今回私の工房で長女のスプーンを完成させる事を諦めて一緒に作っていた私のスプーンを仕上げることにしました。

完成の形、手本を持たせたかったんです。

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仕上げはクルミオイルで。

ホームセンターで少量で安価な物が売っているし、カトラリーの定番ですから。

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長女が帰る時、スプーン4本分の材料と紙やすり、オイル、ウエス、新調した安木鋼青紙付きの彫刻刀を持たせました。

他にも糸鋸や切り出しナイフとか必要な物もありますが、入門用であればどれも数百円で買えますから安い趣味だと思います。

次回はいつになるか分かりませんが、続けてやっているかな。

押し付けになると嫌ですから、楽しくなければやらなくて良いぞと言っておきました。

木工製作記

スプーン作りの課題

スプーンの凹み部分をもっと早く加工できないものか、と思い旋盤でこんなジグを作りました。

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ほとんどコケシの頭と同じなのですが、これに両面テープでサンドペパーを貼り付けて凹みを形成しようという魂胆なのですが、実際に使ってみると、あっという間にペーパーが吹っ飛んでしまい写真のように両面テープだけ残った状態になります。

両面テープを黒いスポンジタイプに変えてみたり、ペーパーの貼り方などを色々試したのですが結果は同じでした。

テープ付きのペーパーなら良いのでしょうか?

これは次回の課題として棚上げしといて・・・



丸い形のルータービットをボール盤で使うとどうなるのだろう?と思い試します。

丸いビットのボックスコアというのが手持ちにあるのですが、それは5mmRくらいなので小さすぎて参考にならないだろうから形は少し違いますがボールアンドトレイビットで試行します。

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妻が加工中のお玉をあてがって見ると、凹みの中に収まったビットがお玉を蹴飛ばして蹴飛ばして、ガガガガっと恐ろしい音とともにキックバクしまくりです。

考えてみればこんな恐ろしいやり方を片手で押さえていたってダメですよね、なにかガッチリ固定できる方法を見つけてからでないと無理です、皆真似しないでね。



加工中のお玉はこの際置いといて、この方法が使えるか使えないかを確認したくて、クランプの効く板材を固定して再度試行。

すると、少々怪しい手応えがあるものの、加工スピードとキレイさは雲泥の差がある感じです。
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おお、これは使えそうだ!

ビットで加工した底に二つの穴がありますが、これはフランジ刃が付いていないので、あらかじめドリルで下穴を開けた跡です。

大きく丸く削れるフランジ効果のあるビットがあれば、この方法でスプーンの凹みは一気に解決してしまうんじゃないかな。

旋盤のコケシの頭のの方ももう少し思考錯誤が必要ですし、両方とも活かせるようなら作る物(形)の幅が広がります。

こんな事ばっかりやっていられませんから、次回はいつ試せるか分かりませんが最大の問題だったこの部分が解消されて一日10本以上スプーンを作れたら2,000円以下の工賃で売っても採算が合うので、これで私も商売として作ることが出来るんじゃないかな。

仕上げの塗料や木固めの含浸剤など他にもいくつか解決しなくちゃならないカトラリーならではの課題もありますから、これで全ての問題解決とはなりませんが。

木工製作記

カッティングボードを作っています 2

製作中のカッティングボードはオイルを施して乾燥硬化待ち、ほぼ完成です。

45枚作った内の30枚はもう納品しました、私は木地まで作り先方で仕上げてマークを入れます。

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今頃関西方面の百貨店に並んでいるはずです。



オイルの硬化を待っている間にこんな物を作っていました。

出来上がったカッティングボードは重ねて展示したくなかったので、壁にぶら下げて展示するためにフックボードの準備をしています。
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材はイマイチ良く判らないのですが、左二枚がカシワで右二枚がカエデではないかとのことでした、私は自信がないので詳しそうな人にたずねた結果なのですが、キレイに削って見ると何だか腑に落ちません。

左の二枚はカシワでは無いような気がするし、右の二枚はハクウンボクではないかと思うんです。

ハクウンボクは将棋の駒に使わていて、白く緻密な肌。

比重もそれ程重くない、むしろ軽いくらいだし僅かに残る皮を見るとハンのような感じに見えます。

ハクウンボクの別名はオオバハンノキ。その名前から多分ハンの仲間なのだろうから皮の見た目も似ているのではないかと思ったんです。

ぜんぜん違うかもしれませんが!



手間を掛けたくなかったので、釘でも打ってお仕舞いにしようかと思っていましたが仕上げた木の肌を見ていたら、チャンと作ってやらないと可哀想な気がだんだんしてきて、成り行きですが丸棒を埋めてやる事にしました。

下穴は10分の1の勾配をつけて差込、焼印を押してオイルを塗ると、なんだかこの木たちが成仏あるいは昇華したような気がして不思議です。
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四枚とも耳付きですが木表、木裏使い、皮なし皮付きとそれぞれに趣を変えました。


私がフックボードに手を掛けていた頃、妻は黙々とお玉を作っていました。
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写真では比率が判らないと思いますが、スプーンよりもずうっと大きく長さ25cmくらいのお玉です。

大分それらしい形になってきましたが、まだまだこれから時間がかかりそうです。

時間工賃を積算したら3万円くらいもらっても利益はでないんじゃないかな・・・



私の方は無事完成を見て早速展示しました。

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手前味噌ですが、どれも良い感じです。

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木工製作記

カッティングボードを作っています 1

ギャラリーの展示販売用と今月28日に予定のある出張展示即売用にカッティングボードを作ろうとしていました。

個性的なアウトラインではなく、普通の形でなんとなくカッコイイ線を探りながら試作を2点作って見比べています。

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たいした根拠はないのですが、今回は直感で左の形を採用しようかな・・・

と、思っていた時にメールで連絡があり、何でも良いから急ぎで小さい物を作れないかと問い合わせがありました。

たった今カッティングボードを作ろうとしていたので、それでも良いなら一緒に作ることは可能ですが希望の納期までならせいぜい10枚くらいでしょうか、との旨を伝えるとそれでもOKだとのこでしたのでお受けしたのですが・・・

その夜、先方から送られてきた詳細のFAXには大中小合わせて30枚!と書かれていました。

この話を頂いたのが6日(土曜日)の事、正直断ろうかなと思ったのですが初めてのお付き合いなので可能な限り希望に添えるようにやってみようと翌日から突貫工事が始まりました。

自分の販売用も同時進行で進めなければ採算が厳しくなりそうなので全部で45枚分の木取りです。

小物は何か大きな物を作った際の端材で作ろうとしていましたが、この量なら新たに材を下ろさなければならず少し躊躇しましたがこの際そんな事を考えてもいられません。

もったいなかったですが、サクラとブラックウォルナット、ホワイトオークそしてタモのスモークウッドを下ろしました。

この樹種にしたのは乾燥材が指定だったためで天然乾燥材でも良ければ他にもあるのですが仕方ありません。

カッティングボードくらいなら直ぐに用意できますよ、とは言ったものの45枚を一度に作ろうとすると私には大仕事になってしまいました。

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可能な限り品質と能率、そして安全な方法を選択しなが加工を始めます。

右の曲線定規で持ち手部分を毛書き、ベニアでテンプートを作り被加工材に墨を写します。

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バンドソーで輪郭を切ります、手持ち部分以外は、ほぼフリーハンドで
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ベルトサンダーである程度整えます
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サンディングスリープも使いました
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持ち手部分のみ形を揃えたかったのでテンプレートとパターンビットで形成
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完全手作りですが機械は最大限使います。

そんなの手作りじゃないじゃないか!と、思う人もいるかもしれませんが定義としては被加工材や機械を手で保持したり手で送ったりして作るのが手作りなんだと考えています。

一点一点、一箇所一箇所に作り手の思いが込められている手作り品と、いわゆる大量生産の物とは育ち方が違うんです。

価格や時間では敵いませんが、それ以外の品質や所有感では絶対に負けないように、ただただ務めるのみ。


木工製作記

掲示板を作りました

今、調べたのですが、こういう物をスペックスタンドと言うんですね、知りませんでした。

工房の玄関に入ってすぐのところ設置します。

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外観はイメージ通りで気に入っているのですが、掲示物の内容を客観的に見ると文字数が多すぎて多分ちゃんとこれを読む人は少ないと思います。

来訪者に伝えたい事はこの通りなのですが、文字数の多さに一目見て読む気にならなくなる可能性が大ですね、年配者ならばその傾向は余計強いのではないでしょうか。

だから、この場合は「土足でお上がりください」と「ギャラリーは2階です」の二つだけにするべきだと思うので直ぐに書き直します。

注意書きの多い店舗とか職場って何だか息が詰まるような気がするんです。

ご理解いただきたい事って、こちら側からすると沢山あるのですが、その注意書きの量的なバランスは気を遣ったほうがいいですよね。




裏側はこんな感じ。

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本体はホワイトオークの片耳とスタンドは端材のブラックウォルナット。

ブラックウォルナットの端材は丁度こんな形のがあったんです、取っておいて良かった。

昨年仕入れた薪のストックがそろそろ底を尽きそうな感じなので最近は使えなさそうな端材はどんどん燃やしていましたから。

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