家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

木の家具や雑貨は見えない部分が肝心です。隠し事はありませんよ、全て公開しています。
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日記

焼き芋

いつも訪問して頂いている Tazumichiさん が、以前ご自身のブログで安納芋をストーブで焼く記事を紹介されていて、自分でもやってみたくなり安納芋などを入手して工房のストーブで焼いてみました。


普通のサツマイモと安納芋、ホイルに包んであるのは小さなカボチャです。
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私はダッチオーブンを持っていないので、ホイルに包んで熾火に放り込みました。
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熾火が小さかったので2時間くらい焼きましたが、小さい火でゆっくり焼いたほうが糖度が増すという情報があったのでこの方が良いのかな、といった具合です。 ←よく分からない表現ですね


焼き上がりの写真はサツマイモですが、全部凄く美味しくなりました。
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特に、安納芋の甘さは格別で上手に焼けたら糖度40度になるそうで、今回私が食べたのがいったい何度だったのかは分かりませんが、別格でした。別格。

Tazumichiさん、情報ありがとうございました。


この数日、全国ニュースでも度々取り上げられているのでご存知の方も多いのでは、と思いますが私の住む北海道広尾町も類に漏れず降雪に見舞われました。

工房周辺の景色は一面冬景色です。
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数日経過しましたが溶ける気配もありませんから、これが今年の根雪になるのかもしれません。

先日導入した除雪機が活躍しましたが、流石アメリカ製。

馬力はありますが、燃費が悪くすぐガス欠、そして故障が度々起こり自分で修理できない人には難しい機械なのではと感じました。

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整備をしていない中古品なので、これを持って評価することは失礼だと思いますが、アメリカ製ってだいたいこんなイメージですよね。

持病と同じく、上手く付き合ってゆく他ないですな。

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木工製作記

スピーカーの修理 1

スピーカーの修理の依頼です。

スピーカーと言っても家庭用ではなくコンサート等のステージで演奏者側に良く聞こえるように床などに置いてあるモニタースピーカーです。

帯広のPA業者が札幌へ機材の搬送中にトラックのタイヤがバースト、横転しその際に色々な重いPA機材の下敷きになり破損したようです。

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私の仕事は音が正常に出るまで、ではなく外側の箱のみの修理です。

使えるパーツは使って、その他は作り直す約束で引き受けました。

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中身は依頼者のPA業者が専門ですから、私は箱を作るだけなのでそれ程難しくはないだろうと思っていたのですが、それは大間違いでした。

分解して先ずは構造を確認しようとしましたが、ネジ等の接合は無かったのでスクレイパーを叩き込んでバラしました。

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ムムム・・・

角度付きの大入れが一箇所、その二辺の角度だけが同じで他は全て角度の違う六角形です。

ダボを使って接合していますが、数が多いですね・・・

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こんなものは安易に引き受けるものではありませんね、ちゃんと直せるのかなんだか不安になってきました。

木工製作記

キャビネットを作りました

シナランバーコア材でこんなキャビネットを作りました。

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抽斗はスライドレールを取り付け、全部引き出しても大丈夫。

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板物の箱モノなので強度も充分です。

しかし、今回は往生しました。

仕上がって検品後、依頼者様へお届けしたのですが中身を入れてみると抽斗前板の下の部分が本体の底板と接触していて開け閉めする際にズズっと音がして抵抗があるんです。

前板のクリアランスを四方1mmにした為、納品後内容物の重みで狂いが生じて接触してしまったんだなと思い、前板の下部分を更に1mmほど調整して再度設置に行きました。

しかし、調整後もまだズズっと音がして抵抗がありました。

おかしいな、そんなはずはないぞ、などと他に原因を探ると・・・

ありました、設置場所の床が盛り上がっていたんです!その部分がキャビネット本体の底板の中程を押し上げていたんですね。

四脚やキャスター付きならばそんな事は起こらなかったんでしょうが、板物の箱物はこんな事があるんですね、勉強になりました。(涙)

処置としては抽斗ごと3mm位置を上げて前板をその分削って、再々設置。

今度は問題なく収まりました、動きもスムーズです。

収まりはこれで大丈夫ですが、依頼者様には何度も中身を出し入れさせたり、何度も待たせたりで本当に申し訳ありませんでした。

なんだか、情けなくて穴があったら入りたい気分です。

日記

床板

床材がやってきました。

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いつもお世話になっている「蕎麦屋一秀」の高橋さんが古い公共施設の床を剥がした物をストックしてあって、なんと焼酎一本で譲ってくれました。

このままでは、昔の学校の体育館そのままですから、自動鉋盤にかけて表面を一枚削ります。

自動鉋の刃が勿体無いですが、既に刃こぼれしていたりして切れなくなっていたので、やるなら交換前の今だなと思い一気に通します。

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釘が付いていないかなど吟味しながら、タワシをかけながらやっていたら全て通すのに半日かかってしまいました。

業務では受けたくない仕事ですね。

キレイに並べると数えやすくなり、計算すると大小合わせて337枚ありました、有難い。

当初、4畳半ほどの量しかないと聞いていたので撮影用に写真に写る部分だけ床板があれば御の字だなと思っていいましたが、これだけあれば二階のギャラリーの床全てを賄えるかもしれません。

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ここは工房二階のギャラリーです、妻にも手伝っていただきカーペットを力ずくでヒーヒー言いながらなんとか剥がして床を張る準備です、巾木も外しました。

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これはいつもの、やらせ写真です。妻にモデルになっていただきました。
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何故か塗装が残っていて削れていない部分も見受けられますが、全体の雰囲気は雲泥の差があり、とても良い感じです。

残念ながらこの日は全ての床を張ることが出来ず、少し残してしまいました。

また今度時間が取れた時まで完成はお預けです。

木工製作記

ベンチチェスト制作 完成しました

二回目のオイル硬化確認後丁番を取り付けて完成しました。

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今回の接合は主にビスケットを多用しました。

強度はホゾミゾよりも劣りますが、何十年も使う事を想定していないし予算に応える事も重要な仕事だと思うんです。

それに大事に使って頂ければそれこそ20年くらいは持つんじゃないかなぁ。

仮に故障が起きても、或いは用途を替えたいとかあった場合でも無垢の家具であればこそ、ご希望に応えられる場合が多いのが良いところ。

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当初、打ち合わせの際にも単に板物の箱でも良いと言われていたのですが、外観は私の勝手(おまかせ)で拘らせていただきました。

蓋左下隅にある葉節も凄くチャーミングではないでしょうか。

底板もベニアではなく、友材の矧ぎ合わせ板です。

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今回この撮影にあたり、いつもの作業台の上では無粋だろうと思い、ギャラリー予定の工房二階で写したのですが、壁は漆喰を施したので良いのですが床が青いパンチなんですね・・・

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予定では板の間にしたかったのですが、見てくれのリフォームに時間をかけたって誰もお金をくれませんから当座を凌ぐためにリフォームは一時中断していて今回の撮影に間に合わなかったんです。(涙)

一段落して合間をみて、必ず床をなんとかカッコよくしたいです。

木工製作記

ベンチチェスト制作 4

枠接合部の不要な部分を去らっています。

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扉の取っ手の加工、トリマーとテンプレートで。
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トリマーで削っただけですが、とてもキレイです。それでもペーパー掛けは必要です。



部材が全て揃ったので仮組みをしてみました、小さい部材の加工中はシンプルすぎて寂しい感じになるのではないかなと思っていたのですが、寂しくもなくうるさくもなく、ちょうど良いバランスになったのではないでしょうか。

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何故かこの時点で焼印を押してしまいました。


トップがハレーションを起こしているのでもう一枚。
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この後はオイルを塗布し、丁番を取り付けたら完成です。

木工製作記

ベンチチェスト制作 3

フタの枠を作っています、今回は三枚組みで強度を上げます。




力を少し入れてスーっと入って隙間が無い、丁度良い硬さになりました。
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木殺しはしていません。



フタが納まるミゾを切ってボンドを入れて組みます、接合部のクランプを締めただけで直角が出ていれば良いのですが、今回は斜めに調整が必要でした。
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こちらも圧着しています。
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着々と完成に近づいています。

木工製作記

ベンチチェスト制作 2

仮組みをしました。

木に欠点が少ないので凄く綺麗ですから傷や凹みなどがつかないように、今までよりも丁寧に扱っています。

板はなるべく柾目で統一するように選んで使っているのですが、板目よりも軽い柾目はその分強度というか粘りがありませんから簡単に凹んだりするので扱いは慎重です。

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これはフタの端嵌めを加工しているところ。
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反り止めをどうしようか考えたのですが、フタの裏に反り止めをつけるとその分中に入るものの大きさが制限されてしまいますから、端嵌めだけで板の反りに対応してくれないかな・・・と思いアリ溝を切っています。


組んでみました。
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フタも柾目使いなので、非常にアッサリしてみえます。シンプルとも言えますが、板目に比べて面白さはありません。

このフタのサイズは630mm×360mm×15mmです。

微妙な大きさですから、ハジ嵌めだけで反りを抑えられるかも知れないし、更に反り止めを施さないと故障するかもしれません。

う~ん、どうしようかな。

強度のために見た目のスッキリさを犠牲にするのも避けたいですが、強度不足のために蓋が歪んできたり壊れてしまっては元も子もありません。

多分最終的には、反り止めをフタの裏側に二本取り付けると思うんですが、今はこのままで進めます。

反り止めは完成してからでも取り付けられますからね、


木工製作記

ベンチチェスト制作 1



↑写真は2年前に作った野菜保存箱です、あれからもう2年も経ったんだな・・・

当時、この扉が上に開くタイプの收納家具の事をなんと言う名前なのか判らなかったので使用目的の野菜保存箱としていましたが、今調べるとどうやらベンチチェストと呼ぶのが正解というか近いようですね。

ですが、これに座る事を前提としていませんでしたから、「ベンチ」というのが少し合点がいきません。

で、今回の依頼は当初ただの箱に上に開く扉が着いた收納具というニュアンスだったのですが、構造、デザイン等は私におまかせですから、どうせなら少し手の込んだ物を作りたくて以前作った事のある野菜保存箱をイメージしたんです。


先ずは木取りから、材はSPFですがいつも使っている等級の低いやつとは大違いのAグレードです。
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完全無節ではありませんが、ほぼ節は無くほとんどが柾目使いです。勿論価格もAグレードでいつも買ってくるSPF材と比べると倍以上でした。



構造的には野菜保存箱とほぼ同じですから、部材が多いので途中の写真を撮らずにバンバン加工をしています。

基準を出し寸法を決めてホゾミゾをルーターで加工し、ハメ合いを確認しています。
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鏡板は組んだ後からでは塗料が塗れない部分があるので、この部材だけを先に研磨しました。

部材の数は数えていませんが、この程度の量であれば機械加工は直ぐに出来てしまいます。問題は細部の研磨とか、ペーパーを駆使して手でやる工程は疲労感を伴うこともあり実際にかかった時間よりも随分と費やしている感覚があります。
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夜になるとグッと冷え込んでくるんですが、汗をかきながら地道な作業です。こういう作業は晩酌をしながら薪ストーブのメラメラと燃える炎に癒され、好きな音楽でも聴きながら優雅にやりたいですが、車で帰らなければならないのでそれは叶いません。


素地研磨後、オイルを塗布。
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この作業も意外と時間がかかります、この日はどうしてもここまで終わらせたかったので一段落。

工房の近くにはコンビニや食堂はありませんから、お腹ぺこぺこです。

木工製作記

コレクションケース制作 5

塗布した二回目のオイルが硬化したので全てのパーツを組み合わせます。


フタのアクリルはハメ殺しにしておけば、キックバックの危険も少なかったハズですが、将来アクリル板を交換したくなった時の事を考えてハメ殺しではなく、フレームの内側を段欠きして押し縁でアクリルを固定する事にしたんです。

押し縁はブラックウォルナット3mm。釘ではく、小鋲を刺して留めました。
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クルミとブラックウォルナットの組み合わせは大好きで今回も多用させていただきました、私の個人的な趣味のようなもので何処かにエンジュも使いたかったのですが、うるさすぎるかなと思い止めました。


丁番を取り付けて完成です。
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もうひとつの展示用はアクリルではなくガラスをつかいました。キズモノで売り物にはなりませんので、いつまでも展示しているハズですから現物を確認したい場合はギャラリーは未完成状態ですが是非弊工房へお越し下さい。


木工製作記

コレクションケース制作 4

ルターテーブルで切り離したフタの内側にアクリル板を収める段欠きをしています。


この時、ビットの位置はフェンスの中央ではなく赤矢印の所にあります。
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このような削り方は物凄く恐ろしい方法で、決して推奨するものではなく、可能な限り同様のやり方は最大限避けるべきの良い例として報告させてください。


ダメな条件としては、写真にあるように細いフレーム(15mm)の内側を削っていること、被切削材を手で保持して送っていること、う~ん・・・他にもまだあるかも知れませんが上手く文章で表現できないので、他にもお気づきの方はコメントして下さい。

当たり前であればフレームなんかは組む前に削っておくべきですし、フレームの形に組んだ後に削る場合は多少力を加えたくらいではビクともしないようなシッカリとした厚み(剛性)が必要ですし、ルーターテーブルよりもトリマーを手持ちでやったほうが良いと思います。

この作業中、特に恐ろしかったのは長手よりも妻手(短い方)の加工でした、フェンスとビットの間に加工材が挟まれていて、いざという時に加工材を逃がす場所がなかったからからです。

長手側同様にフェンスをぐっと奥に引っ込めてやろうと思っていたのですが、寸法の限界があって無理でした。

で、何とか妻手側の加工をビビリながら終えて長手側を加工していたらキックバックを起こしてしまいました。

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それでも一つ目のフタはなんとか無事にできたのですが、二つ目のフタを加工して最後の一削りの時にやってしまいました。

事故は最後の加工時に起こることが比較的多いと聞いたことがありますが、結局気が緩んでいたということなのでしょう。


そもそも無理な作り方をしたのが原因なのですが、それでも同様の形で加工しなければならない場合は最低でも加工材の保持はジグが必要です!(自分に言い聞かせています)

事故を起こしてからでは全然遅いのですが、吹っ飛んで壊れてしまったフレームをなんとか元の形に組み戻し、簡単ですがジグを使いリカバリーのため再加工しました。
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これなら力を加えても細いフレームのどこかが歪むことなく比較的安全に更に恐怖感も数分の一に小さくなり無事リカバリーできました。

でも、しっかりと傷が入ってしまったところもありますから、売り物にはなりません。

一応最後まで作って、展示用になれば良いなくらいの気持ちです。

あ~、二個作っていて良かった。一点物だったら始めからやり直しするところでした。



他にも色々と些細な加工を施し、部材が全て揃ったので仕上げのオイルを塗布しました。
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今回も色々と苦労しまして一時はどうなることかと思いましたが、オイルを塗った瞬間に気分は一変します。

オイル塗布後の写真がイマイチなのでこれを文章でどう表現すれは伝わるか分かりませんが、とにかく美しいです。

「うわ~、すげぇな」

と、周囲数キロに渡り人っ子一人いない真っ暗闇の畑の中の工房でつぶやきました。

木工製作記

コレクションケース制作 3

組子部分ができました、交差する相欠きは手加工です。井の字に組んでいるように写りますが、十字に組んだ部材が二つあるだけです。

この部品は蓋に組みます。
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勘違いがないか仮組みをして確認。
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接合部を完全に入れてしまったら、外す時にどこか痛めてしまいそうなので位置関係の確認ができたところでそれ以上は止めました。


問題が無いようなのでボンドを入れて圧着しました、底板はブラックウォルナット5mm厚。
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各部材が薄かったり細かったりしていますから、材にストレスがかからぬようクランプは直ぐに外して養生しています。



ボンドの硬化後、飛び出している部分をキレイに去らって本体と蓋を昇降盤で切り離しました。
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昇降盤で切り離しただけでキレイに収まれば良いのですが、そう簡単には行きません。

切断面は鋸の傷があり、その部分をキレイにしないと蓋と本体の間に変な隙間ができてしまいます。



平面が出ている機械の定盤ならどこでも良いのですが、設置場所が丁度良かったので手押しの定盤に両面テープでサンドペパーを貼り、平均に削れるように両手で力加減に注意しながら材を前後にこすりつけました。

写真は蓋だけですが、本体側も同様に削ります。
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アラレの駒の間隔がおかしい部分があり、そこを注視しなければ境目が判らないくらいピッタリになりました。
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木工製作記

コレクションケース制作 2

コレクションケースの制作、再開しました。

しましたが、とっくに制作に入っていて木を切ってしまっているにも関わらず、またもや妻から自由で屈託のない意見が出されました。

両方の人差し指をバッテンにして 「こんな風にして欲しいんだけど」

こうな風とは所謂組子細工の事で、なぜ妻がそんな事を言い出したかというと制作依頼者と私の間に妻が入っていて、私は単に木の加工をする作業者で妻が営業担当のような関係にあるからなんです。

妻から「こんなの作って」と言われた場合、モタモタやっていたら高確率で加工中に変更や追加が入るモンですから、いちいち確認を取らずに出来上がってからの事後報告にすれば良かったんですが・・・

ですが、現在はまだまだ妻の収入で生活をしている身ですから、文句は言えませんし妻が間に入っていなくても多少の予算オーバーならば最大限依頼者主の意見は取り入れたい。

そんな複雑な気持ちで、加工に入りました。


6mm角のブラックウォルナットを久々に登場したルーターテーブルで方ホゾを切りました。
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こんな細い材をそのままでは送れませんから、直角のしっかりした板をあてがい一緒に加工しています。

6mm角を切り出すのもかなり恐ろしい作業で、私の工房に細工用の道具なんて用意されていませんから難しい作業になりました。

専用にジグを作ってから加工すれば安全で正確なのは分かっているんですが、もう二度と使わないかも知れない専用ジグを作るのは二の足を踏んでしまいます、よね。


出来ました、3mm厚の片胴付です。
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今度はホゾ穴の加工です、罫書は慎重に行きたかったので毛引きを使いました。
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3mmの角ノミなんて持っていませんからボール盤で2.5mmの穴を二つあけ。
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手持ちの一番細いノミで突っついて切り出しで角を掃除、ハメ合いを確認しました。
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なんとか、私にもできそうです。

組子細工と言っても、二本だけの十字架風ですから。

日記

冬支度 2

除雪機がやってきました。

2000㎡あると言われている敷地の除雪を私一人でどうすれば良いのか悩みのタネだったのですが、これで一安心です。

これは妻の実家に使われていない除雪機があったので、この車に乗せてはるばる芽室町から運んで来ました。

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ご覧の通り、タイヤ式ですから今時珍しいと思う人も多いのではないかと思いますが、これは国産ではなくアメリカ製のMTDという聞いたこともないメーカーでした。

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少し調べたら直ぐにわかりましたが、アメリカでは最大手の老舗メーカーのようですから品質は安心しても良いのだろうな思いました。

でもでも、タイヤ式はアズってアズって(滑って滑って)苦労するんだろうな。取説のような物は全て英語なので正確には分かりませんが、坂があるところはチェーンを巻きなさい、と書いてあります。

ならばチェーンは必須なのでしょう、だってパウダースノーなんて事はこの辺じゃそうそう有る事じゃないですからね。

ま、2000㎡あると言ってもその全てを除雪するわけではないですし、冬季間にどうしても必要な場所だけですからタイヤ式の除雪機だって有るのと無いのとでは全然違いますから。




除雪機を取りに妻の実家の車庫兼物置を物色していたら、一枚だけ大きな板があったので何かに使えるかも知れないと思いついでに持ってきました。

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幅最大48cm、長さ150cm、厚さ9cmくらいの古い板です、どれくらい寝かせてあったのか不明ですが大きさの割に軽かったので松の類でもなさそうだなと思いました。

早速、電気カンナで一皮削って見たらなんと跋扈柳(バッコヤナギ)でした!
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おお、これは凄い!

このサイズでまな板にしたならば10万から10数万円で取引できるぞ!と思いました。(←適当に言ってます)

思わぬお宝に出くわしたので一気に表面を削ると全貌があらわになり、何とも言えない木肌と柔らかな手触りが・・・

と、思っていたら写真右側の矢印付近に思いっきり虫食いがありました。
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うわ!どうして!こんなに良い木なのに・・・

ところが、こんな程度はまだ良い方で、裏側にはもっと凄い致命的な虫食いがありました。
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ドーン、と真ん中辺に。

削る前は分からなかったのにな、勿体無い。

虫食いは同程度中まで入っているのか分かりませんが、これでは大きなまな板は取れません。

細かく刻んでも何か使い道がなければ薪ですね、薪にして燃やすしかないでしょう。



木工製作記

トイレットペーパーホルダー制作 2

このパーツはなんという名称なのでしょうか、天板の下にあり壁に固定する部材なのですが・・・

直線直角のままでは面白くないのではないかと思い、なんとなく耳付きのように見えるように削っています。↓

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そしてこれ↓は、所謂天板ですね、もともと耳付きなのでこのまま研磨して使おうかと思いましたが、これも少し手を加えました。

木目と直角に傷を入れて、挽き傷のような後をつけています。
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研磨して圧着。
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形としてはこれで完成です。

最後にオイルを塗布して仕上げました。
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天板にわざと傷を入れましたが、仕上げ前の研磨で殆ど見えなくなってしまいました。

ただ触るとザラっとして分かりますから、単に仕上げが荒い感じですから恥ずかしい仕上がりです。傷はもっと深く入れなければ意味がなかったようですね。


右側の手洗いカウンターはウレタン仕上げですが、並べて比べるとオイルの方がカッコ良いです。
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写真では良く判らない感じですが、肉眼では雲泥の差に感じます。好みの問題も大きいでしょうか。

これで完成ですが、ただ単に木そのものの良さが写るだけで作者の独創性も何もない形になりました。

実際に見ていただけると分かると思いますが、木肌や木理は素晴らしいですが形はつまらないです。

残念。

木工製作記

トイレットペーパーホルダー制作 1

コレクションケースを作っている途中ですが、一時中断になったのでその間に工房のトイレットペーパーホルダーを作ります。

豪華に総ブラックウォルナット作りです。

図面はありません、殆ど端材で作る予定ですから部材の木取りは非常に限られています。

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逆に言えば、木取りは終わっているようなものです。

ホルダーの軸を旋盤で加工。これは真ん中で二つに切り分けます。
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旋盤で加工した丸ほぞをドリルで開けたホゾ穴にピッタリ入れるために万力で木殺しをしています。
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これは丸ホゾの入るホゾ穴を施した仕切り板です、側板というのが本当かな?部品名が分からないので適当です。
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R部分は帯鋸でかなりアバウトに挽き回して南京カンナの刃を多めに出して刃物跡を残すように荒々しく整形しました。

部材がだいたい揃ってきて仮組みです、これでどんな形になるか分かるとおもいます。
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自分で使う物なので時間はかけたくなかったので、トイレットぺーペーを切る時に使う蓋のような部品は必要を感じなかったので用意しませんでした。

その為、なんだか安っぽいペーパータオルホルダーのようになってしまいましたが、使いにくかったり気に入らなければ、また今度作り直します。

取り敢えず今は、無くて不便しているのでこれで良しとします。

木工製作記

コレクションケース制作 1

工房の冬支度はまだ完了ではありませんが、漆喰作業が一段落したこともあり溜まっていた仕事を優先して進める事にシフトしています。

まず始めに腕時計用のコレクションケースの制作です。

材はクルミです、依頼品を一個だけ作ると小さな物でも値段が高くなりますから展示用にもう一つ作る事にしました。

制作依頼品の窓は持ち込みのアクリル板です、展示用はガラスを用意しました。

写真右下に手書きの簡単な図面があり、見にくいと思いますが完成イメージはこんな感じです。
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木取りして厚みを整えると14mm残りました、少し厚いかな。
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各寸法を決めて接合部の加工まで行って、仮組み。
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ここで念のためアクリルをあてがい、イメージの確認をしていたら持ち込みのアクリル板に少々問題があることが判明しました。

依頼者様にこのことを相談しなくてはならないので、作業は一時中断です。


作業の中断中に気になっていた薪作りをやりました。

まとまった時間は無いので少しだけですが、倒壊牛舎の角材を30cm程に切り、斧で半割。
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汗をかく労働は気持ちがいいです、この日は良く晴れていたので尚更でした。

知り合いの庭師がこの斧を見て、「斧が新しいな」と言いました。多分、斧を扱う経験が浅いという事を言いたかったのだと思いますが、私は古い道具をメンテナンスして使うのが好きなのでカンナやノミ同様に手入れをしています。

サビを落とし、柄はペーパーを掛けて、それでも深い傷までは落とさずに、よく見ると前任者の使用感が残っている程度にオイルで仕上げました。

そのことを説明すると一つ年上のその庭師は「そうか、それは失礼な事を言った」と済まなそうに言いました。

古い道具はキレイにメンテして使いたいクチですが、新品道具に張り付いている無粋な「品質保証」とかのその文字になんの意味もないステッカーなどには、何故か頓着が無くていつまでも剥がさずに使っている事もあります。

たまに買う洋服の値札やクリーニングの札なども取らずにそのまま着て出かけようとして妻に怒られる事もよくあります。

日記

冬支度

北海道ではこの時期あちこちで、いそいそと冬支度が始まっています。

本格的な冬が来る前に必要な準備しておかなかければ、非常に惨めな事になるのは必死で、私も過去に吹雪の真夜中にタイヤ交換などをしたことがあり、仕事の繁忙期と冬支度が重なるこの時期は毎年ゆうつになっていました。

工房の漆喰作業も冬支度の一つで、零下になると漆喰が乾かないどころか、固くてどうにもならない事から何が何でも最低気温がプラスのうちに終わらせておかなければならない、切羽詰まった状態に追い込まれていましたから、今はホッとして一段落した気分です。

が、それだけで冬支度が完了したわけではありません。

先日、急いで作った薪小屋がありますが、肝心な薪が用意できていませんでした。薪ストーブの薪はまともに業者さんから購入すると、薪の質にもよりますが一冬分8万円から10万円するのが相場のようです。

暖房費とすると灯油や電気の暖房器具を使うのと同じくらいの予算が必要なので、まともなら決して薪ストーブだから安く上がることにはなりません。

ところが、私の住む地方は近くに山林があり、森林組合がその行政区毎にあるし林業関係者もまだ多く存在していますから、様々なツテを使って、薪を確保している人が多いんです。

自分の労力を惜しまなければ、格安或いはタダかタダ同然で薪にする木を確保できるチャンスはあるという事なんですね。

私は今シーズンその根回しと言うか段取りが悪くて、自分で薪割りをするような木を押さえる事は出来ませんでしたので、仕方なく知り合いから少額の予算分のみ分けてもらって、当座を凌ぐしかありませんでした。

その、私が購入した薪が搬入されました。
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薪の樹種は特に決まっていないのですが、3年以上乾燥させたサクラ、ニレ、オンコ、クワ、シラカバ、ナラ、タモなど、燃やしてしまうには躊躇してしまうような材が殆どでした。

薪の購入にあたり予算がなく少額と書いていますが、現金にして2万円を支払いました。

現在の薪の相場は一棚という単位があり、それが2万円前後するようです。忠類町大樹町広尾町の業者(全て知人)三者に訪ねた見積なので市場価格はだいたいそれくらいなのでしょう。

一般家庭の建物の規模はそれこそ色々ですから、何棚分用意しておけば一冬分大丈夫ということにはならないですが、ざっくり5棚は準備しておかなければ最後に惨めな事になるかも知れないとのこと・・・

5棚×2万円、つまり一シーズン10万円という計算になるようです。


トラックからザっと下ろし、その後一人で薪棚に並べました、小一時間くらいかかったでしょうか。

見る人が見れば分かると思いますが、大サービスしていただいて二棚分くらあります。
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こちら地方で始めての冬を薪ストーブで挑むことと、余りにも予算がなくて哀れに思ってくれたのだと思います。

先日の低気圧で倒壊した元牛舎の廃材も燃やすに良い角材が結構あるようですから、何とかこれで凌げないものかな・・・と甘い考えを抱いていますが、まず無理でしょうね。

「無くなりそうだったら、また売ってやるから心配するな」

有難いですけど、なるべくならまともに買わずに凌ぎたいな・・・


そして、薪にする木とは別にその杣扶(きこり?)の方が、良いサイズのエンジュを伐採したので欲しかったら取りに来い、というのでその足でいただいて来ました。

長さ120cmくらい、幅は最大30cmくらいでしょうか。
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前日に伐って、翌日のこの日半割に挽きました。水分がたっぷりだったので重かったなぁ。

伐ってすぐだと、皮は簡単に剥けてしまいますが、春の水が上がる時に伐った奴が一番キレイに簡単に剥けるのだそうです。

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北海道のと言うか日本のエンジュはイヌエンジュです。群生しないでポツンと生きている事、魔除けになると言われる不思議さ、また花言葉に「あなたを守ります」がある事、そして材の加工中に雨の日の濡れた犬の臭いがする事などから私はエンジュが好きになり、そのことを公言していたら随分エンジュが集まって来ました。

中には数十年梁の上で乾燥させた物もありますが、今回頂いたこの木は使えるようになるまで何年必要なのか分かりませんから、これまで木工の先輩方から譲って頂いたように私も今回頂いたエンジュは後続の誰かに引き渡すために私の所に来たのではないかと思えてしまいます。

木って、やっぱり燃やすのは勿体ないですね。

日記

漆喰、終わりました。

更新が出来ないモードに入っていました。

このモードに入ってしまうと、いくら写真を撮っていてもなかなか記事としてアップする事が難しくなってしまいます。

三日坊主の三日目くらいの感じでしょうか、これをひっくり返すにはなかなかの精神力を要します。

分かる人には分かっていただけると思いますが、理解できない方には全く分かって頂けないと思います。

更新できないモード突入には様々な事が微妙なバランスで重なって突入条件が発生しますから、そのことを詳しく説明するのは面倒臭いので割愛させて頂いて・・・


多分、2週間くらいやっていた漆喰の施工が終わりました。

玄関から階段を上がったところ
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二階ギャラリー予定の西側
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東側
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気温が毎日下がってきていますから、氷点下を下回る前に漆喰を終わらせたかったので注文頂いている仕事を後回しにしていたので、呑気にブログの更新なんかしていたら申し訳ないと、どこかで考えていたのかもしれません。

更に、工房のリフォーム作業はやっていて楽しいのですが、同時にその期間中は利益が発生しませんから、何とも言えない緊張感があります。

サラリーマン時代は工場の壁を塗っていたら皆に褒められ、通常の仕事同様に給料がもらえますが、今は違います。

誰かに褒められたって、どこからもお金は入って来ません。逆に経費が出てゆくんですね・・・

ま、これもそれも月日が経って振り返ると良い思い出、と思えるよう頑張るのみ、なのですが。

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