家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

木の家具や雑貨は見えない部分が肝心です。隠し事はありませんよ、全て公開しています。

 

ドアを作っています 

昨年入手した楡の梁の古材、いよいよ使ってやろうと思い重い腰をあげました。

解体作業に立ち会った際に家主の奥様に聞いたのですが、実に築70年だったそうです。

古材というと煤で真っ黒なイメージがあると思いますが、囲炉裏やストーブの無い倉庫だったために意外とキレイに見えます。

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住宅ではないので釘も少ないですが、目を凝らして何度も引っくり返して調べますから面倒です。

状態はあまり良くなく大きな割れが目立ちます、選別してダメなところは刻んで半分以上は薪にしました。



比較的良いところを製材し養生。

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全てを板にするには時間も体力もなくて今回はこれだけ。

それにしても楡とは思えないほど軽く柔らかいです、元々神代っぽかったのか70年経ってスカスカになって来たのか分かりませんが全体に赤みが強いのも納得いかない感じがします。

楡の別名はアカダモと言うし昔の楡はもしかしてこれくらい赤い物が多かったのでしょうか。

板目を見ると正に楡そのものなのですが、感覚的な比重や色、加工時の匂いなどから私の知っているニレではない感じです。



何者か不明なまま加工をはじめます、工房の自家用建具ですから別に気にする事はありません。

基準と分決めをして、何故か一番最初にドアノブを取り付けるための加工からはじめました、別に意味はありません。

彫り込みは久々にトリマーをこのように使い、角はノミで去らいました。

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各部の接合は、自分で使うものなのでバンバンとネジを打って簡単に仕上げようと思っていたのですが・・・

昨夜見た和風総本家の影響をモロに受けて、「チャンと作らないとダメだなぁ」と考えが変わり、ホゾミゾの毛描きをしたのですが久々にやると面倒ですね。

部材がそれなりの数があるので毛書きだけで2時間はかかったと思います。

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ホゾ穴を空ける機械も、「あれ、ここはどうするんだったけ」などと一々考えながら調整をしていると何だか他人の機械を使っているような変な感覚を覚えます。

何事もそうですが、使わないと直ぐに忘れてしまいます。しょっちゅうイジっていないとダメですね。
なんたって、稼働率が悪すぎて何時まで経っても償却出来ないなんて宝の持ち腐れですから。

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でもホゾミゾを用いるのは、今のところ売れるかどうか分からない提案型の展示品や工房の備品や自家用だけなので辛いです。

接合部は採算ド返しで積算しないと機械の使い方すら忘れてしまうかもしれません。

最近、三相動力の比較的大型の木工機械を「使うんならタダでいいから譲るぞ」というお話を木工関係の経営者から複数いただき、都度現物を確認しに伺った行くのですが実際に貰い受けるに至ることはありませんでした。

先方で機械を使わなくなった理由はだいたいどこも同じで、「競争で生き残るために昔やっていたような加工は自社ではやらなくなった」です。

三相200Vの機械を使わなくなって、電気代が勿体ないから動力電源の契約を辞めた工場もありました。

中には倒産した木工関係の工場から引き上げてきた新品同様のきれいな機械が複数なんてのもあり、その木工機械の背景にある人間模様などを想像すると胸が痛くなったりもしました。

では何故タダにもかかわらず、もらわないのかと言うともう既に同じような機械を導入している事と、大きすぎて私の工房には設置場所が無いからです。


中古の機械でも導入する際は簡単には購入出来ない高価な物ばかりですが、必要がなくなれば二足三文だし貰い手がなければそれはゴミです。

私は、せっかく借金までして導入した機械達を許される限り使いまくりたい、そんな仕事を模索したいと思います。







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