家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

木の家具や雑貨は見えない部分が肝心です。隠し事はありませんよ、全て公開しています。

 

木の乾燥 

朝起きて、一晩暖房機の上で乾燥させた木を見ると見事に大きく割れが入っていました。

DSC_0705.jpg

一晩でこんなに割れが入ってしまっては、ここから何かに加工する気はなくなってしまいました。

もともとは燃やす前提で置かれていた薪ですから、勿体無い気持ちはそれほどでもありませんが、なんだか釈然としません。

木材の乾燥も会得するにはハードルの高い難しい技術なのだろうと思ってはいたものの、私が生木同様の木から乾燥をさせて加工する事はこれまで想定していなかったので、良い機会ですから時間の許す範囲で少し掘り下げてみました。

自宅暖房機上雰囲気の室温は33度、湿度は32%を指していますが、私が温度計を目視で確認した最高値は室温40度、湿度29%でしたから天然乾燥とは言えないこんな環境でもそれなりの幅があるようです。

ネットで簡単に入手できたいくつかの情報ですが、人工乾燥には高温乾燥と低温乾燥の他、高周波乾燥や燻煙による乾燥方法などがあるようですが、今回私が行った条件は温度40から60度、湿度30から40%の低温除湿乾燥に近いですから条件としては完全でなくとも不足じゃないのではと思いました。

で、何故割れてしまったのか簡単に言えば、表面乾燥から進むので内部との体積差が生じる事と割れる方向の動きを物理的に抑える割れ止めを施していなかった事か主な原因なのだろうと思います。

※ 簡単に調べた範囲の知識しかありませんので、「当たらずとも遠からじ」の感覚で読んでいただければ幸いです。

そこで新たなテストピースで乾燥による割れ止めの考察を始めました。

300×80×25mmのタモ(これも生乾きの薪材)の同じサイズを二枚用意して割れ止め材に白ボンドを多めに塗りました。

写真は同時刻に用意したイタヤカエデとニレです。肝心なタモを撮り忘れていました。
DSC_0707.jpg

乾燥による割れはその小口の断面積に比例するようですから、もっと太い(厚い)材でテストするべきですがそれほど豊富に適当なサイズの木があるわけではないので、その辺はご容赦ください。

この割れ止めを施した状態のタモを自宅に持ち帰り、質量を量ると472gでした。
DSC_0710.jpg

このタモはこのまま暖房機の上で低温乾燥させます。

もう一枚用意した同じサイズのタモを電子レンジに投入しました。
DSC_0708.jpg

これは高周波乾燥との比較をしたかったため。

木材の高周波乾燥設備との比較は無理があるかもしれませんが、私が自宅で出来る範囲ですので割り引いて見てくださいね。

高周波乾燥は内部から木材全体に短時間で95度まで温度を上昇させるため、表面から乾燥が進む他の方法に比べると小口割れが発生するリスクが少ないのだそうです。

デメリットもあります。短時間に急激に水分を放出する際に同時に木の油分も吹き出してしまうので電子レンジ内部が油でベタベタなってしまいますから、そのためにキッチペパーを巻いて加熱しました。

また油分が少なくなることから、木が持つ「磨けば磨くほど艶がでる」特徴がなくなってしまうようです。

私は仕上げにオイルやウレタンを塗布しますから、その点は問題に感じなかったのですが間違っているでしょうか?


500Wを1分間、少々冷ましてもう一度同条件で加熱すると蒸気と共にタモの匂いがプ~ンと立ち込みました。

熱々の加熱したタモのキッチンペーパーには油染みが着いて、これを剥がし量りにかけます。
DSC_0711.jpg

電子レンジで高周波により加熱乾燥したタモは446g。加熱前は472gでしたから26gの水分と油分が飛んだことになります。

加熱前からあった細かい小口割れの他に新たな割れは確認できませんが、歪みが生じています。

2回目の加熱の間に充分な養生(木を寝かせる)を行わなかったことが原因でしょうか。


急激な乾燥を繰り返すと木にダメージを与えるだけですから、この後は暖房機の上で他の材と並べて様子を見ます。
DSC_0712.jpg

左4枚が割れ止め無し、右三枚は白ボンドを塗布。
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