家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

木の家具や雑貨は見えない部分が肝心です。隠し事はありませんよ、全て公開しています。

 

 

器の内側をあらかじめザックリと荒彫りして準備していた材に深さの目安になる穴を空けます。

馬に積んである右側が丸いタイプ、左が角タイプです。

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深さの基準になる穴を空けるのですが、在庫のフォスなービットはもう切れ止んでいるので近所で入手できたチタンコーティングのビットを新調しました。

チタンコーティング=長切れ、安物のビットでも新品時は切れる。事から期待して買ったのですが、全然ダメです!!

これ、正真正銘、新調して一発目の穴なんですが、ご覧の通り内側が焦げています!
焦げるだけじゃなくて、抵抗も大きくて何度も止まってしまいますから少し削っては休みを繰り返して、焦げ焦げながらもやっと一つの穴が空きました。

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これじゃDIY用としても使い物にはならないでしょう。

加工材は山桜ですから、それ程硬い木でもありません。もしかしてSPF材専用だったりして。




仕方ありません、深さの基準程度に使いたくなっ勝ったのですがキレイに早く開けたい時用の高価なドリルビットを出動させました。勿論なんのストレスもありません。

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こちらは水中乾燥実験記。
水を交換して翌日のようすです、水に濁りはありません。水の上層部に氷が浮かんでいるのですが、もしかして気温が低いとアクが出にくいのかもしれませんね。

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category: 木工製作記

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器の試作再開しました。

整形の最終仕上げはヤッパリこの四方反りの豆カンナですね、一番活躍しています。

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ここで外側の整形です。帯鋸を45°に傾けて池の外周をなぞりました。

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まだ終わりではありませんが、少し削ってフォルムの確認。

あぁ、良いですね、狙い通りイメージ通りに行っています・・・が。

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反対側から見るとモッサリした感じに写ります。

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この印象の違いはハッキリしています。左右対称のテンプレートなどを使い毛書くなどしてから外周を切れば良いのですが、長さ幅厚みが全て異なる任意の形に対して一つ一つテンプレートなんて作っていられないのでフリーハンドで赴くままに切ったわけですから結果はこうなって当たり前です。

この状態から整形し直す事は出来ますが、労力の無駄ですから工程を考え直します。

でも、もうこんなに準備しちゃったんだよな・・・まだまだ荒げずりの段階なのですが。

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まあ、やってしまったものは仕方ありません、現状で最善であろうアプローチを試します。



ところで、水中乾燥の経過ですが一日経って見ると水が濁っていました。アクが出たと判断して水を交換しました。

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category: 木工製作記

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水中乾燥 

革細工をする人から依頼があって用意していた玉切り材が養生乾燥中に大きく割れてしまいました。

直径約30cmの太い丸太はご覧の通りポリエチレングリコールが効いているのか割れは殆ど見られませんが、なぜが小径の方が二箇所大きく割れが入っていました。

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どちらも割れ止めのポリエチレングリコールの原液をたっぷりと全面に3回に渡り塗布したので十分かと思っていたので原因が分かりません。

時間が経つと更に割れが進むハズでそうなるとパックリと二つに分かれてしまいそうですから、この際新たに玉切りし直して水中乾燥法を試します。

何かと初めて試す事はワクワクして楽しいですから、やり直しの憂鬱な気分がありません。



方法は簡単。

ペール缶に直径23~24cm×長さ約25cmのニレの玉切りを縦に入れて水を入れます。

これで準備はほぼ終了。

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若干浮いて顔が出ていますが、完全に沈めた方が良いようなので重しを載せました。

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このまま放って置くとアクが出てきて水の色が変わるそうです、何日後になるのか分かりませんがアクが出ているようなら水を交換します。

材料にもよりますが、アクは10日ほどで止まるそうです。その後三日に一度のペースで水を交換。

2~3ヶ月漬け込むようですな、その間取り敢えず割れてしまった方を使っていてもらおうかと思っています。もともと割れる事が前提でそれを理解していただいた上のことなので悪しからず。

category: 木の乾燥

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自動と手押し刃の交換 

先日交換して間もない手押しの刃が大きく欠けていました、一箇所だけなら騙しだまし使いますが二箇所で大きく欠けがあるので非常に残念ですが交換します。

欠けてる範囲を「ここですよ、ここ!」と黒マジックで斜線を引いてありますが、これは研磨屋さんへのアピールで研磨を出す際の決め事になっているので書いています。

それにしても刃が欠ける原因が不明でした、以前も全く同じような箇所が欠けていたので。

で、良く観察すると安全カバーの裏にキラキラと光ってアピールしている部分(青矢印)がありました、ここが何かの力が加わった時に接触していたんでしょうな。

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そうとしか考えられないので安全カバーの位置を所定よりも少し高くして様子をみます。



そして刃の交換なのですが、刃の高さをマグネットで決めるまでは良いのですがそこからの微調整がもどかしい。

直線のでた木に①の線を引いて常盤の際に合わせて、手動でシリンダーを回すと刃の高さの分右方向に木が移動し定盤の際に合わせて②の線を引きます。

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これは機械の操作側での印なのですが、これを反操作側でも同じく移動量をみて・・・.

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この刃の場合は反操作側の移動量が大きくてその分、刃が高くなっている事が分かります。

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この場合の調整は操作側一番手前のボルトはそのままに他のボルトを少し緩めて反操作側向こう端の刃を上から叩いて下へ下ろします。

少しずつ叩いて変化を見ながらやりますが、行き過ぎていたらマグネットを用いるところからやり直しです。刃は三枚ありますから根気のいる作業です。




児童刃も切れやんでいたので一緒に交換したのですが、こちらも微調整は気の遠くなる作業です。

合わせて裏金の高さ調整もしたくて外して観察しましたが、調整するところがありません。どうしたら良いのだろう、テープを貼ったり紙を敷いたりして調節するのだろうか。

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方法が分からないの今回はそのまま何もしないで閉じました。

category: 工具

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カッティングボードを作っています 

4月にまた帯広で展示会を予定しています。今回は1週間の長丁場なので出展用の作品を作り始めたいのですが、在庫を切らせたくないカッティングボードを先に作っておかなければなりません。

持ち手部分の加工を出来たての冶具で習い加工。所要時間は今までの3分の1くらいでしょうか。

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その他、サイズ違いのや依頼があって作った丸いカッティングボードはこれまで通りテンプレートを直接利用した加工方法でチマチマしてもどかしい作業をしました。

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作れば作っただけ売れる事が分かっていたら専用冶具を用意するのですが、どうなるのか分からない物に冶具を用意する余裕がありません。



穴あけは形を整形する前にやっていたのですが、今回は思うところがあってここまで加工が進んでから空けました。

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穴の面取りに45°のトリマービットをボール盤で試してみましたが、成功率がイマイチでした。

ゆっくり降ろして少しずつ削るとキレイにいくのですが、手動では調整が難しかったです。こういう場合ははルーターマシーンでやるべきなのでしょう。持ってませんが。



ベルトサンダーで外周を整えてこの後角っ子を丸面加工と進みます。

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ルータービットで丸面に面取りした後にペーパーをかけますが、その前に水引して乾燥し毛羽を立たせます。

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写真は表面が既に乾いていますが、濡れている間はそれまで見えなかった様々な物が見えてきます。

水引した濡れ色の面を見ると「ああキレイだな」とか思うのですが、それとは全く逆のガッカリが発覚したりする瞬間でもあります。


赤矢印が指した二枚なんかは加工中には気にならなかったカビ等の汚れが残っていて使い物にはなりません。廃棄です。

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カビは50度以上だったかの温度で数分間晒すと死滅するそうです。写真左手奥に少し写っていますが私の場合、荒木取りしてから必ず薪ストーブに桟積みして2週間ほど60度から80度の環境で乾燥させますからカビなどの影響は衛生上問題無いハズですが食品を扱う物ですから見た目が悪いと印象が悪いですからね、変な評判が出回ってはいけませんから廃棄が妥当でしょう。

木材の保管は現状では屋外に桟積みしてブルーシートをかぶせるくらいしかありません、元牛舎も屋根が吹っ飛んでしまいましたから保管条件は屋外と殆ど同じです。

昨年の蝦夷梅雨とも思わせる長雨の影響は比較的新しい材料も残念な影響を残しました、立米単位で一度にたくさん購入している知り合いの木工家も屋外に養生している材料の3分の1はやられたと言っていました。

切ったり削ったりしてみないと、どうなっているか分からない事も多いですから今回のように仕上がりに近づいてからボツになるとショックが大きいです。

今回のは荒木取りの時点で3分の1の材料をハネてから更に加工中に3分の1がハネモノです。厳選した広尾産の材料を使っている事をうたって販売していますから仕方ありません。

貴重な無垢材ですから保管場所を整えるのは急務ですね。今年はどんな年になるのだろうか。

category: 木工製作記

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久々にまともな冶具を作りました 

当工房の定番品第一号となったカッティングボードを効率的に作りたくて持ち手部分の習い加工をする冶具を作ります。

これまで青矢印のテンプレートを直接被加工材に載せてテンプレートビットで習い加工をしていたのですが、位置決やその都度クランプする手間がもどかしかったんです。

主な材料は青矢印のテンプレート、真ん中の5mmのアクリル板、赤矢印のフェンス材です。

全部端材や在庫にある物なのでこのための新たな出費はありません。

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シナランバー15mm厚を両面テープでクリルに貼り付け、テンプレートで毛書きた線をザックリとこんな感じで糸鋸で切りました。

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作ろうとしている冶具の用途は持ち手の加工なので必要なテンプレートはたったこの部分↑だけなんです。

フェンスに寄せた元々のテンプレートを両面テープで固定してフラッシュトリムビットで赤矢印部分のラインを習い加工して削り去ります。

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この段階では元々のテンプレートを両面テープで固定しているのでクランプの必要はありませんが、実際に使う時に被加工材をいちいち両面テープで止めていたら非効率なのでクランプを取り付けます。

この場合はトグルクランプが有用なのでしょうが、予算が無いのでこんな物↓を作りました。

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この構造は私が独自に考案した物ではではなくて、以前誰かが紹介していたクランプを模倣したものです。

このクランプを紹介していた方をどうしても思い出せません、すみません。

↑矢印が指す軸になる穴はセンターからあえて外してあって、偏芯する仕組みです。

私の場合、十分に計算された位置ではなく、だいたいこの辺だろうと目見当の位置決めです。



クランプを4mmの皿ネジでこんな感じで裏側から止めました。

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青矢印の向きにハンドル部を動かすと偏芯して被加工材を写真上方向に押し上げてクランプします。

赤矢印はスペーサーというか被加工材が凹まないようにする当て板です。



テンプレートを剥がしてフェンスもボルトで固定し実際の材料を載せてテストしてみました、ルータービットはテンプレートビットに替えてあります。

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全く問題ありません、とてもキレイに正確に加工されていますしクランプも効いています。

もし材料が写真右方向に逃げようとしたら偏芯クランプが更に効く構造ですし、実際にはビットの抵抗から黙っていても左方向へ引き付ける力がかかります。

このカッティングボード持ち手は左右対称なので、片側の習い加工が終わったら材をクルッとひっくり返して反対側をやるだけで完了します。



このままで完成にしても問題無いのですが、ハンドルを付けたほうが保持しやすいだろうと思い適当な材料を探しました。

そんな時はここを弄ると何かかにか見つかります。

妻の「こんなもん取って置いてどうすんだコーナー」↓から手頃な端材をチョイス。

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簡単ですがこんな風に取り付けました。

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たったこれだけでも操作性がUPしてストレスが低減します。

ジグは作っても溜まる一方だったので、最近は使い捨て同然の簡素な冶具しか作っていなかったのですが久々に日持ちしそうな冶具をワクワクしながら作りました。

定番品の冶具だからこそチャンと作った訳ですが、冶具作りって楽しいですね。

今回は手直しの必要なくこのまま使えそうです。

category: 治具

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昨年の今頃、知人の庭に生えていた木の伐採を頼まれて伐ったカエデを板にして養生乾燥させていたのですが、昨年夏の梅雨のような長雨にやられてカビが発生していたやつの処分をしていました。

「薪にするしかないな」とチェンソーで切り刻んでいたら、薪にして燃やすには勿体無いほどキレイな状態で残っていた板もあり、全体の4分の1程度でしたがカンナをかけてみました。

先ずは手押しにかけるのですが、だんだんとカエデの白く緻密な肌が現れて「うわ~、なんて綺麗なんだ」と思わず独り言が出てしまいましたが、全体を削る終わると全ての板に白くボケが入っていたりカビなのかバクテリアなのか分かりませんが青黒い色が導管に侵入していました。

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つまり、というか、やはり全滅です。

雨水に当たらぬようトタンやブルーシートをかけていたのですが、少しの位置関係の違いでやられてしまったんですね。

↓こんな素晴らしい杢が入っているのですが、売り物には難しいでしょう。

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同じ菌に侵された状態でもスポルテッドならカッコ良いですが、そんな付加価値のあるアオではないです(涙)



これは昨年秋に挽いたクルミで本来ならば捨ててしまう部位なのかもしれませんが、面白そうななので取って置いたやつです。

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ポリエチレングリコールの原液をたっぷり塗ったので割れないだろうと思っていましたが、降り積もっていた雪が溶けて顔を出した頃には細かくひび割れのようにワレが入っていました。

ポリエチレングリコールの効果は大したことないな、否、ノウハウが足らないか。

この場合は水中乾燥を試すべきだったのかな、でも厳冬期を跨ぐわけだからそれも無理か。

木の乾燥は奥が深く難しいです。

特別な設備はありませんから最大限知恵を絞って木を活かさなければなりません。薪への用途は最後のに取っておきたい。


category: 木の乾燥

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前回の記事で歩留まり云々を言っていた例がこれです。

玉切りした丸太の小口を水平な平面を作る時に斜めに切れていたらその分を削り去らないといけません。

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丁度一年ほど前に同じような作業をしましたが、そのときは丸太の腰掛けでしたが今回は革細工をする人からの依頼で、加工台にするようです。

グラインダーでザックリ不要な部分を削り、ルーターでフライス加工をします。

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これをひっくり返して同じくフライスすれば厚みが整います。

このまま乾燥させると割れますから小口を中心に割れ止めのポリエチレングリコールの原液をたっぷり塗りました。

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丸太への割れ止めは初めてなので効果の程は分かりませんが現状最低限の処理です。

なるべく硬い木が良いとのことでしたから、薪用の丸太の中からニレの23cmと30cmの二種類用意しています。

小口方向から見て硬い木の代表は「斧折れカンバ」がありますが、このニレも薪割りの際に斧がポーンと跳ね返されてしまいますから硬さについては十分なのではないかと思い選びました。


category: 木工製作記

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ソーチェーンの交換 

チェンソーが真っ直ぐ切れなくて困っていました。

原因をネットで調べると
①ソーチェーンの片減り
②ガイドバーの変形
③持ち手に変な力が掛かっている

と、この三点が主な原因のようです。

③の「変な力」はいくら注意してみてもだめでした、②のガイドバーはそのへんに売ってないのでソーチェーンを新品に交換してみます。

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↓青矢印の先に91と刻印してあるのが見えるでしょうか、この番号が種類(タイプ)を表しています。

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更に↑赤矢印が指しているのが駒でこの数を数えます。

で、この機種の場合は種類(タイプ)が91で駒数が53でした。

購入したのがこれ↓マキタのチェンソーにはオレゴンのソーチェーンが使わているので別に純正でなくて良いそうです。91と53という数字以外に文字が書いてありますが下の黄色いシールに色々と互換性があると書いてありますから躊躇なくこれを買いました。

因みに竹切り用とか縦挽き用とかがあるんですが、その場合は文言で表記がありました。

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小さくて古い私のチェンソーには厳しい条件(ニレ・直径約30cm長さ約30cm)で試し切りしましたが、問題なく真っ直ぐ切れました。

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切り降りるスピードはそれ程早くはありませんでしたが、これで安全に作業ができるし歩留まりも良くなります。

category: 工具

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丸いカッティングボード 

丸いカッティングボードの製作依頼が二件程入っていて、いつものように何枚か試作しています。

サイズはピザのMサイズが乗る程度の大きさ。ネットで調べるとLとSサイズに統一規格のようなものは無いようですが、Mサイズに至っては25cmとしているところが多いようですね。

なので、直径25cmを想定して一回り大きく26.5cmのまん丸に持ち手をつけた形にのテンプレートを用意しました。

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本当は直径28cmから30cmの一枚板で作りたかったのですが、仕上がり30cmにできる幅の広い材が無かったんです。

全く無い事はないんですよ、でもテーブル用に挽いてある厚くて広い材を切り刻んで僅か数枚のカッティングボードにするには勿体無さすぎますから。

で、用途未定のサクラの荒材があったのですが割れやその他の欠点を去ると幅広の一枚板が一枚しか取れなかったんです(涙)

で、今回制作分はその一枚を基準に直径を26.5cmにしてみたんです。

持ち手部分は新たなデザインではなく、当工房の人気カッティングボードの持ち手をそのままトレースしました。



試作品が一枚では足りませんから残る数枚は板ハギする事にしたのですが、ハギ面の木目が合わない事がどうにもイメージが沸かなくて、こんな風にしちゃいました↓

赤っぽいのがサクラ、白いのがカエデ、黒っぽいラインはブラックウォルナットです。

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接着剤はタイドボンドⅢです。食品OKで水に強い事が選択の一番ですが、その他に硬化後のグルーラインが白っぽく無い事やカチンカチンに固くなり研磨性が良いのでタイドボンドⅢを使いました。

この寄木のような組み合わせは既に色んな方がやっていますから独創性はありません。

もしかしたら盗作だ!と、言わせるかも。

はぎ合わせの板は都合3枚できました、もっと多く作れそうだったのですが寄せ集めの材料ではそう上手くは行かないです。



今回の組み合わせで一番期待できそうなのがこれ↓

真ん中の材はサクラなのですが、芯割れしていたのでその部分を去って木目をなるべく合わせたんです。

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青矢印が繋ぎ目です、イモハギなので若干の目違いとハミ出たボンドで繋ぎ目が目立ちますが面を整えた頃には殆ど気にならなくなるのではと期待を込めています。


category: 木工製作記

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器の試作  2 

器試作の続きです。

チェンソーでザックリ彫り込みを入れた裏側(底面)に基準面を作りました。

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ボール盤で彫り込みの基準を設定。
底の厚みが最終10mmが目標です。

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そして今回のために購入した新兵器、スターエムの超硬エグリカッター。

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威力の程は・・・


感覚的に一瞬でした。でも硬い木の方が効果的のようで、その為なのか掘削面はそんなにキレイじゃないです。

ドリルビットのセンター痕がまだ残っていますが、削りすぎちゃうかもしれないので荒削りの段階ではここまでにしておきます。

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こちらは角皿。これも基準を設けてから荒削りしました。

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材料はサクラです、これはスッカリ乾燥している事と比較的硬い木なので掘削面はキレイです。

当たり前ですが、削る向きを間違えると逆目が出ます。

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兎に角、こういう物を作る場合は荒削りをいかに早くキレイに仕上がりに近づけられるかが肝なんだと思うのでうが、費用対効果を考えると上々だと思います。



トリマーで底の平面を出しました。この工程でドリルのセンター痕は消えました。

トリマーのベースに大きなアクリルを固定して、アクリルの反り止め両面テープで木を貼り付けました。簡単すぎる程のやっつけ仕事ですが、これが有用であればキチンと作り直すつもりです。

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テンプレートを使った習い加工でないので、削り過ぎに注意しないとなりませんからトリマーよりもルーターの方が両手でがっちりコントロールできるので作り直す時はルーター用にします。


底が決まったところで丸鑿で周辺の形を決めます。工程としては中ぐりでしょうか。

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この辺の整形に方針というのかイメージが固まっていなくて、まあ試作なので課題を見つけながらの加工ですから時間が余計かかるのは今は仕方ないですね。






category: 木工製作記

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収納棚製作 7 

なんか、進捗を感じない写真ですがご容赦ください。

一回目のオイル塗布から都合三日間、十分に養生乾燥させてペーパー400番で極優しく研磨。

しっかり硬化したオイル塗装の研磨粉はサラサラの真っ白で、ペーパーは濡れた感じは全くありません。

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因みに、使ったオイルはいつものオリオ2ではなく、一般的なオイル(ターナーのクラフトオイル)です。



えコンプレッサーで粉を入念に吹き飛ばして二回目のオイルを塗布。

非常に美しく仕上がりました。うっとり見ているとなんだか材料費は少しくらい頂いても良いような気がしてきます。せこい?

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トップは桜でそれ以外はクルミですが、オイルの吸い込みは断然サクラの方が激しいです。

クルミの導管の方がハッキリと大きい環孔材ですから、クルミのほうが余計吸い込むような気がしますが、どっこいサクラ材の方が2倍もオイルを使いました。

その分、吹き戻しもサクラの方が上です。

吹き戻しにおいては気温が上昇するタイミングでオイルを塗布すると、木が水分などを吐き出そうとするので吹き戻しが多くなります。

なので朝一番にオイルを塗布するのは条件としては悪いですね、オイルは深く浸透して内部で固まって欲しいですから。

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なんて、理屈は分かっているのですが、この日は屋外作業を予定していたのでうっかり朝一番に塗ってしまい、その後2時間ほど吹き戻しの管理に神経を使うことになりました。

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除雪機の部品交換をしていました 

昨年から発注をかけていた除雪機の部品がやっとやっと届いたので、もしかしたら今シーズンもまだ動かす事があるかもしれませんから直ぐに部品交換に取り掛かりました。

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古いアメリカ製の除雪機で義父が亡くなった際に譲り受けた物なので説明書とかはありません。

ですから構造については想像で「多分こうなっているんじゃないかな」という感じで始めました。

交換部品のシャフトが矢印のところで二つのスプリングピンで固定されていたので、このピンを抜いたら手前にスーっと抜けて来るのだろうと簡単に考えていましたが、先ずそのピンが固く固着してトンカチでいくら叩いてもビクとも動きません。

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このスプリングピンの直径は6mm、私の工具箱に入っているピン抜きポンチは最大3mmだったので
これで叩いてもピンの穴に入っていくだけです。

ピン抜きポンチは先細りしているので太いグリップ部を叩くとテコの原理で先端に力が伝わり、軽く叩いてもピンが抜けるようにできています。

広尾町に工具を売っているお店が4件あるのですが、全て尋ねたけど売ってませんでした。造船所に務める知人に相談してみたら「多分工場にあると思うけど、無ければ自分で作る」と言っていたので適当なスチール棒を削ってみることにしました。

グラインダーをバイスで固定して先端の方から鉛筆を削る要領でやりました。

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そう言えば、若い人に鉛筆をグルグル回して・・・なんて言ってもピンとくる人いないのではなかな。


左が既製品のピン抜きポンチ、右が自作の物ですがこれでは長さが足りないので更に削りました。

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準備ができて少し叩いてみたら良い手応えがあったので、ガンガン叩き続けたら見事に抜けました。

こういう場合、ショックハンマーは何の役にも立たないですな。因みに、ピンを直接叩くと頭が潰れて抜けなくなります。

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この二本の小さなスプリングピンを抜くだけで相当な時間と体力を使いました。

古い機械部品の固着って恐ろしいく硬いですね、無理に叩いて元も子もなくなってしまったら大変なので力加減を気にしていましたが、そんな必要は無かったようです。

ピンが抜けたので、これで交換できると安直に考えていたのですが、甘かった。

大きくは、ここまでバラさないといけませんでした。

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そして難関がもう一つ出現。

ベアリングにシャフトが刺さっているだけなので簡単に抜けそうですが、どっこいどうにも抜けません。

ベアリングのハウジングを外してもほんの少ししか手前に出てこないのでプーリー外しが使えません。更には、これはオーガの裏側でまだ各部品が装着されている状態なので裏側に何かをカマして叩くことが出来ません。

何かを噛まさずに上から叩いたって薄いボデーがクッションになって、大きな打撃音が鳴るだけでシャフトは動きませんでした。
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このベアリング、やじるの所に二重に座金のような物がついていて偏芯になっています。見たこともないベアリングですから偏芯の働きも理解できないし、私の猿知恵ではもう無理。

限界を感じて、観念して近所の整備工場へ持ち込みました。

すると、二人ががりでバールを二本カマして巨大トンカチで思いっきりブッ叩くと、一撃でポーンとベアリングが外れて宙を舞いました。

凄い、流石餅は餅屋だな、と思いましたが本体のボデーとかの破損や変形の気遣いはあったのだろうか・・・・それとも、プロの経験と感がなせる荒業なのだろうか。

多分後者なのでしょう。

「一瞬で終わってしまったので、工賃どうしようかなー」と言って1,000円の請求でした。

この1,000円という金額、私は凄く安く感じました、自分ではお手上げだったし直ぐに終わったのでとても安いと思います。

他にも、何処を外すのも固くて難儀しまくりました、原因はほぼ全部サビです。

サビを落として組むと、さっきは一体なんだったのだろうと思うくらい簡単にスーっと入っていきます。モリブデングリスをあらかじめ塗ってから組むと錆びなくて固着も防げるんですってね、整備工場の人から教えて頂きました。


部品交換し、組立は簡単に終わりました。

三本の部位ベルトが消耗していたのでこの際交換したかったのですが、アメリカ製のインチサイズだったので長さが合ってもVの角度が違うかもしれないのでベルトも純正の物を取り寄せないとならなくなりました。

Vベルトくらい帯広のベルト専門店で入手可能だろうと思っていましたが、優しく断られました。

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この除雪機自体は輸入ものですが、代理店もあるし一部の量販店でも取り扱いがあるのですが交換部品の問い合わせをしても鼻から相手にしてくれませんでした。

最後は知人が務める地元の農機具屋さんが無理を引き受けてくれて三ヶ月待ちましたが5万円で交換部品を入手する事ができました。

その知人には本当に感謝申し上げますが、知り合いが動いてくれなければ個人輸入しか手段はなくなります。Vベルトは知人の手数はかけたくないので個人輸入に挑戦しようと思うのですが、そこまでして直して使う人はどれほどいるだろうか。

代理店は、せめて問合わせた納期と金額くらいは見積もってもらえないものだろうか。

取り扱いのある量販店にしても、売り場担当者は「高くつきますから、諦めましょう」との趣旨の事を言い相手にはしてくれなかった。

この除雪機を義父に販売した責任は無いのかもしれないけれど、困って訪ねた私が親切なサービスを受けていたら次回更新時にはそこで購入することを検討するだろうし、小さいかもしれないけれど評判は上がるはずです。

今回の件は私自身の仕事に置き換えても、サービスについて考えさせられる機会になりました。



category: 日記

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収納棚製作 6 

一回目のオイル塗布をしました。

もう既に良い雰囲気になっています。

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天板だけサクラでその他がクルミなのですが、サクラのオイルの吸い込みが激しいです。

30分くらいの間、ずうっとオイルを塗布していました(汗)




そして、塗装も一段落したので休憩をしようと作業用のスツールに腰を掛けた瞬間「ビシッ」と音が鳴り、見るとスツールの座面が割れていました。

シュールな感じになっています↓
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むむむ・・・

簡単に作った事もありますが、まー兎に角、売り物でなくて幸いでした。

category: 木工製作記

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収納棚製作 5 

組ました。

合板の背板があれば簡単に強度が出せますが、諸般の事情で付けられません。

そこで幕板を裏側のみ各段に取り付けてあります。何も無いよりはよっぽどマシでしょう。

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天板の固定は裏側から引きつけるのでなく、上からネジを打って丸棒で頭を隠してあります。

そして、天板の左右の出っ張りが明らかにバランス悪い感じですが、向かって右側と裏側は設置場所の壁とピッタリに置き、向かって左側は元々置いてある三段ボックスに面を合わせるためです。

間違った訳ではありません。




午前中、注文していた物がモノタロウから届いたので中身を確認しました。

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赤矢印の青い袋に入っているのはタイドボンド3なのですが、それを手に取ると物凄く冷たくなっているんです。

タイドボンドは厳冬期には気温が低すぎて接着不良を起こすので使い残しがあっても清く廃棄しているので、春の声が聞こえるのを待ち発注したのですが、こんなに冷たくなっていて中身は大丈夫なんだろうかと感じてしまいました。

モノタロウや運送会社にそこまでの知識は無いのだろうとすると、今度は賞味期限の事も気になり出しました。

気になっていただけで確認はしていないのですが、もし期限が近かったり期限切れだったらクレームで返品するしかないですね。

接着は一発勝負なのでやり直しがきかない工程ですから。

category: 木工製作記

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収納棚製作 4 

反り止めの長穴加工です。

先ずは座グリ。墨は冶具の調整用にセンター線を一本だけ、その他は長穴の長さ方向のみに。

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位置決めしたら冶具ごと反り止めをバイスで固定。

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コーナーの焦げがなく全てキレイにできました、コツはコーナーで減速させないことでしょうか。

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あ、もちろんビットの刃は切れていないとダメですよ、因みにこのビットの刃は研いだばっかりの物を使っています。




同じような画像ですが、こちらは6mmの長穴を開けています。

深さは20mmくらいありますが、スパイラルビットで一工程でいきました。

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側板床接地面の加工。床のデコボコに少しは対応出来るハズです。

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ルーターテーブルでも出来ますが、トリマーばっかり使っていますね。材料が大きい場合は重掘削でなければトリマーでさーっとやります。

ルーターをテーブルから外すのが面倒ですから。




接合は全てビスケットでくっつけてから反対側からネジで引き付け、丸棒でネジ頭を隠します。

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私事、この地域の新規創業者の応援団長を努めているので、低予算の場合にこのような対応で作らせて戴いています。

新規創業でも予算がある場合はもっと本格的に作りますが、個人で立ち上げる場合に資金に余裕のある人はそういないと思います。

私自身も同じ身分ですから、経費は余計かけられません。

みんな、頑張って儲けて、そのうち立派な家具を作らせてくれ!

category: 木工製作記

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収納棚製作 3 

全ての板ハギが終わり数日養生、そろそろビスケットの膨らみが治まったころかなと思いハギ面にはみ出したボンドをトリマーで蹴飛ばしました。

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ランダムアクションで60番のペーパーから目違いなどを去らいます。

この作品にカンナはかけません。

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ペーパーの番手を上げる前に必ず水引をします、これをしないと仕上がりの手触りが残念な事になるし、濡らす事によって傷等がグッと見やすくなります。

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幅方向を揃えてから長さを予定の寸法に。

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天板の一箇所だけ直角ではなく91.6°に切ります。

これは設置する壁になるべくピッタリ合わせたいためです、設置現場で採寸しておきました。

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直角に対し1.6°しか違いませんが、実際にこうして見ると随分ちがって見えます。

こだわってやってますが、実際には設置する壁や床って平面が崩れているので上手いこと壁とピッタリになるかどうか分かりません。

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プレンマーEP-400の使用感 

昨年12月に入手した原木の中で製材所に出せない短い木があり、それを器にしたいなーと思っていて手付かずにストックしてあった木を一本だけ挽いてみました。

皮むきはこれくらいのサイズ(80cmくらい)なら、丸太のままやるほうが力が入って良いですね、挽いた後だったら押さえておかないと皮むきの際に動いてしまいますから。

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そして製材。

芯を避けて板状のものと半割状のものとに。引いているのはニレ。

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丸太の挽き割は重労働の上にフリーハンドでやりますから苦手にしていましたが、今回は良い木取りができました。

一番右側にあるのは芯を去った為に片耳になっています。

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赤身部分が色濃く濡色になっていますから、見る人が見れば生木だという事が分かると思いす。

これをこのまま乾燥させてしまうと小口割れ芯割れ必死ですから、なるべく早く割れ止めを施すのですが、最近私が使っているのがポリエチレングリコールのブレンマーEP-400です。

色々と試して私なりの評価が固まってきたので現時点の使用感を報告します。

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プレンマーEP-400は生木のうちに塗布する事で最大の効果が得られるとの事ですので、丸太を製材したら直ぐに塗るのですが、これが本当に割れないし反らない(100%では無いですよ)上に紫外線の影響も少ないんです。

更には乾燥も早く、メーカー発表のうたい文句はそのままの優れものでした。

因みに、生木に塗布する場合は原液をそのまま使い、ある程度乾燥が進んでいる材料には2倍から3倍に薄めて使います。私が購入した4リットル入りで約1万円程度。

半年程度屋外で野ざらししたら相当乾燥が進んでいて、それを荒木取りし更にプレンマーEP-400を全面に塗り、↓写真のようにストーブの上に置いてガンガン火を焚きます。

薪ストーブの真上なので温度を測ると60度以上あったのですが、この状態で約二週間乾燥さます。

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プレンマーEP-400は熱と紫外線と水分に反応して硬化するので窓際のこの環境はとても良い場所なんじゃないかな。

木をストーブの上で養生するなんて最悪の環境かと思うかもしれませんが、どっこい割れません。

写真↓は同様の条件でストーブから下ろしたサクラです。

サクラは生木から乾燥までに凄く狂い、割れも起こりますが厚み最大45mmのサクラの小口には割れが確認できませんでした。

芯が残っている部分(赤矢印)も割れていません。

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良い事ばかり書きましたが、不満な点もあります。

研磨性が悪い事と塗料の乾燥が悪い点です、塗装前の下地作りにペーパーで研磨すると乾きの悪いオイルを擦った時のようにペーパーがベタベタになります。

悪い点を詳細に書きたいのですが要らぬトラブルが起きてもつまらないので、このくらいにしておきます。

要は使いどころではないかな、と思います。

挽物師たちが常套手段として使う含浸材としてではなく、荒材の割れ止めとして割り切って使うのであれば材の歩留まりが良く、とても有用だと思います。

水性でシャバシャバしていますが、キガタメAだって真空含浸しなければメーカー発表で木の表面からほんの0コンマ数ミリしか含浸しないですから、荒木取りに塗布しても本木取りで1mmとか2mm削り取りますから研磨や塗装に影響はでませんから。

実際に一液性の天然系オイルを使っても乾燥硬化は今まで通りの結果で影響は出ていません。

欲を言えば、もっと安くならないかなー。






category: 木の乾燥

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器の試作 

収納棚を作り始めたら、毎日板ハギするのが日課になっていました。

ヘルニアを気にしているので、板ハギすると「エイ」っとこれを持ち上げてどこか邪魔にならない所へ移動する事も避けてしまうのでこのまま作業台の上にこの状態で置いておくと他の作業が出来なくなります。

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ですから、ここ数日朝一番に板ハギをすると、工房の掃除などをする他に屋外作業をしていました。



都合三名の方から依頼を受けている大きめのボールとういうか皿というのか、まー兎に角、器を作るのですが、いきなり本番ではなく試作をします。

試作ですが材料の準備は当座を凌げる程度に準備をしておきたいですから、材は多めに作っておきます。

製材をしていない原木の中に、立てに裂けてしまっているクルミがあり、これを利用しようという魂胆です。

先ずは適当な長さに玉切り。

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このチェンソーは不思議な奴で、夏場は10分か15分も連続して使っているとエンストしてしまいエンジンが冷えた頃でないと再始動しないのですが、冬に使うと燃料が無くなるまで連続して使えるんです。

多分、症状からしてイグニッションコイルがパンクしているのだと思うんですが、それにしても冬場の調子の良さと夏場のイケてなさの差があります。



玉切りした材の芯側を上にして作業台に固定し、不要部分を去っています。

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チェンソーで切込をいれて、こんな状態に。

写真は作業の途中ですが、実際には端から端まで櫛状に切込をいれました。

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これをノミとトンカチで叩いて外します。

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電動カンナで、まあまあ平に。

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ゴロンとひっくり返して木表側を上にして、チェンソーで中程に切り込み。

日が暮れて来た事も相まって分かりにくい写真になっていますね。

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切り込みを入れた部分を大きな丸ノミで強引に叩きまくり、池?を荒彫りしました。

このノミは一般的な丸ノミではなくて、北海道のお土産で有名なクマの木彫りで使わているノミなんです。

創作活動が楽しくて夢中でやっていたら、すっかり暗くなってしまいました。
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刃物を新品で購入する際、多くは帯広の北海義光さんを利用するのですが、私が特殊な刃物ばかり欲しがるので面白がってクマの木彫りに使う見たこともない変なノミを押し付けてきたのですが、実際に使う機会があって良かった。

新品のまま一度も使わなかったら、ただのコレクションになってしまいますから。

まだ荒彫りというか、荒ぐりですが、このままにしておいたら乾燥が進み割れて使えなくなるのがオチですから室内でポリエチレングリコールを塗って割れ止めしました。

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さてさて、最終的にイメージしたと通りの形になるのでしょうか。

category: 木工製作記

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収納棚製作 2 

約一週間、室内で寝かせた荒材を所定の寸法に荒木取り。

まだ汚い部分が目立つし狂いも激しいので本当にこの材を使って出来るのか半信半疑です。

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削って削って歪みを去り、厚み35mmからなんとか20mm確保できました。

出てきたおが屑は大量でした。

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直線を出して幅を決めると、最初に見た量からは感覚で半分くらいは無くなってしまった感じがします。

木工は本当に引き算ですね、1立方メートルあたり27万円とかで買った材料の半分は粉や端材となってしまう計算です。

ですから、なまじ安く買って何年後に使えるか分からない生材を買うよりも、人工乾燥済みでキチンと管理された製材を必要分買うほうが結果相対的に安く上がるかもしれません。

工賃=事業所の運営費+生活費となる人の場合ですよ。




出来上がりをイメージして木を並べ、木端をハギ面加工してビスケットで目違い防止を施し。

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板ハギ。

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ビスケットジョイントをしても目違いは完全には防げませんが、今回いつもと注意する点を変えてみたら目違いは殆ど起こりませんでした。

目違いが完全に無くなるまで追求したいですが、その報告はまた期を改めます。

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材料の入荷 

昨年末からストックしていた丸太が全てではありませんが賃挽き(製材)されて戻って来ました。

樹種はニレ・クルミ・キハダ。

4tトラックからハミ出る程の凄い量です。

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取り敢えず荷台から降ろしてみると、これまた凄い。

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これ全て私の材料ではありませんよ、運搬コストを抑えるため近隣の木工仲間3人分の木を一度に運んだんです。

私の工房は無駄に広い敷地がありますから、このような大物の一時保管にうってつけなのです。

で、このまま桟積みして乾燥させたいのですが雪が溶けて地面が顔を出してからでないと地面のフラットを確認できないので、取り敢えずの桟積みをして仮置きをします。

私の分はこちらに。

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この私の分は雪解けまでこの状態で寒晒しにして春を待ち、置き場所を改めて設定したら皮を剥いて割れ止めを施しておよそ一年間雨晒しの野ざらしにして乾燥を促します。



こちらはお世話になっている木工仲間二人分の材料です。

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同じように仮の桟積みをして雪解けを待ちます。



皮付きの辺材はチェンソーで尺切りにして薪にしますから余すところはほとんどありません。

この場合も玉切りと言うのかな?

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皮付きの辺材は分別して薪用に分けたのですが、その中には薪にするには勿体無い物もあり一部ですが材料として格上げした物もあります。

薪としてチョン切られる寸前で保護した面白い形の板ですが、ほとんどが白太で腐れも多く乾燥後はグニョグニョと狂ってしまうだろうから本当に何かの作品になるかどうかは大いに疑問ですが、貧乏性なのでヨッコしました。

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先日まで確定申告などに忙殺されていましたから、いよいよ私の日常が戻って来たような気がしています。

4月には帯広で1週間の個展も予定していますから明日から気合を入れて作品作りに励みたい。




category: 日記

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材料の救出 

収納棚の制作依頼があり、打ち合わせが終わって材料の準備をする事になりました。

このお客様は過去に何度も注文を戴いているので、どういう物が欲しいのか分かっていますから材料選び等に悩む事は無いのですが必要な板が雪の中に埋まっているので救出しなければなりません。

先ずは雪原をラッセルして材料置き場へ行き、雪ハネです。

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ここの板は雪解けまで放って置くつもりでしたが、売上の為にも仕方ありません。


ご覧のように積雪量はまだ1mくらいあり、これをズボズボと埋まりながら運び出すには重労働が強いられますからスキーで作ったソリに板を積んで引っ張ります。

このソリは一秀の高橋さんが作ったもので、事前に借りてきてありました。これで楽ちんだ!

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いざ、ばんば馬よろしく勢い良くソリを引っ張ったのですが・・・

積雪の上層部は先日降り積もった柔らかい雪だったため、肝心のスキーの部分が雪に埋まってしまいビクとも動きませんでした。涙

仕方なく、妻と二人で雪原に足を取られながら材料を抱えて作業場まで運びました。

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二人で3-4回往復したでしょうか。ふ~

今思えば一度に全部ソリに載せずに数回分けて運べば良かったのになー、と振り返りますがこの時はそんな考えも浮かばなかったんですな・・・



すっかり汚くなっていた荒材の表面を電動カンナで一削り。

こうしてキレイにしてからじゃないと工房の中に入れるのも嫌なのと、表面に噛んでいる砂を飛ばす事で手押し、自動カンナの刃の切れが相当長持ちするので屋外保管の材料は必ずこうするようにしているんです。

材の狂いも若干ですが取れますからね。

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カンナの刃が届いていない部分もありますが、だいたいキレイになったので工房に入れてしばらく養生乾燥させます。

肝は、なるべく高い所で桟積みです。冬は室温の高低差が激しいから尚更です。

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表面を削って分かったのですが、サクラとクルミでした。
材料費に予算をかけない前提でしたから異種が混ざる事も了解済みなのですが、良材ではないのでこれだけあっても使えない部分を取り去ると足りなくなってしまうかもしれません。

養生乾燥も大事ですが、なるべく早く荒木取りして材料不足か否か確認しておかなくちゃ。

category: 木の乾燥

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