家具雑貨工房 ki-kiru(きーきる)

木の家具や雑貨は見えない部分が肝心です。隠し事はありませんよ、全て公開しています。

 

カッティングボードを作っています 

4月にまた帯広で展示会を予定しています。今回は1週間の長丁場なので出展用の作品を作り始めたいのですが、在庫を切らせたくないカッティングボードを先に作っておかなければなりません。

持ち手部分の加工を出来たての冶具で習い加工。所要時間は今までの3分の1くらいでしょうか。

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その他、サイズ違いのや依頼があって作った丸いカッティングボードはこれまで通りテンプレートを直接利用した加工方法でチマチマしてもどかしい作業をしました。

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作れば作っただけ売れる事が分かっていたら専用冶具を用意するのですが、どうなるのか分からない物に冶具を用意する余裕がありません。



穴あけは形を整形する前にやっていたのですが、今回は思うところがあってここまで加工が進んでから空けました。

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穴の面取りに45°のトリマービットをボール盤で試してみましたが、成功率がイマイチでした。

ゆっくり降ろして少しずつ削るとキレイにいくのですが、手動では調整が難しかったです。こういう場合ははルーターマシーンでやるべきなのでしょう。持ってませんが。



ベルトサンダーで外周を整えてこの後角っ子を丸面加工と進みます。

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ルータービットで丸面に面取りした後にペーパーをかけますが、その前に水引して乾燥し毛羽を立たせます。

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写真は表面が既に乾いていますが、濡れている間はそれまで見えなかった様々な物が見えてきます。

水引した濡れ色の面を見ると「ああキレイだな」とか思うのですが、それとは全く逆のガッカリが発覚したりする瞬間でもあります。


赤矢印が指した二枚なんかは加工中には気にならなかったカビ等の汚れが残っていて使い物にはなりません。廃棄です。

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カビは50度以上だったかの温度で数分間晒すと死滅するそうです。写真左手奥に少し写っていますが私の場合、荒木取りしてから必ず薪ストーブに桟積みして2週間ほど60度から80度の環境で乾燥させますからカビなどの影響は衛生上問題無いハズですが食品を扱う物ですから見た目が悪いと印象が悪いですからね、変な評判が出回ってはいけませんから廃棄が妥当でしょう。

木材の保管は現状では屋外に桟積みしてブルーシートをかぶせるくらいしかありません、元牛舎も屋根が吹っ飛んでしまいましたから保管条件は屋外と殆ど同じです。

昨年の蝦夷梅雨とも思わせる長雨の影響は比較的新しい材料も残念な影響を残しました、立米単位で一度にたくさん購入している知り合いの木工家も屋外に養生している材料の3分の1はやられたと言っていました。

切ったり削ったりしてみないと、どうなっているか分からない事も多いですから今回のように仕上がりに近づいてからボツになるとショックが大きいです。

今回のは荒木取りの時点で3分の1の材料をハネてから更に加工中に3分の1がハネモノです。厳選した広尾産の材料を使っている事をうたって販売していますから仕方ありません。

貴重な無垢材ですから保管場所を整えるのは急務ですね。今年はどんな年になるのだろうか。
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category: 木工製作記

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久々にまともな冶具を作りました 

当工房の定番品第一号となったカッティングボードを効率的に作りたくて持ち手部分の習い加工をする冶具を作ります。

これまで青矢印のテンプレートを直接被加工材に載せてテンプレートビットで習い加工をしていたのですが、位置決やその都度クランプする手間がもどかしかったんです。

主な材料は青矢印のテンプレート、真ん中の5mmのアクリル板、赤矢印のフェンス材です。

全部端材や在庫にある物なのでこのための新たな出費はありません。

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シナランバー15mm厚を両面テープでクリルに貼り付け、テンプレートで毛書きた線をザックリとこんな感じで糸鋸で切りました。

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作ろうとしている冶具の用途は持ち手の加工なので必要なテンプレートはたったこの部分↑だけなんです。

フェンスに寄せた元々のテンプレートを両面テープで固定してフラッシュトリムビットで赤矢印部分のラインを習い加工して削り去ります。

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この段階では元々のテンプレートを両面テープで固定しているのでクランプの必要はありませんが、実際に使う時に被加工材をいちいち両面テープで止めていたら非効率なのでクランプを取り付けます。

この場合はトグルクランプが有用なのでしょうが、予算が無いのでこんな物↓を作りました。

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この構造は私が独自に考案した物ではではなくて、以前誰かが紹介していたクランプを模倣したものです。

このクランプを紹介していた方をどうしても思い出せません、すみません。

↑矢印が指す軸になる穴はセンターからあえて外してあって、偏芯する仕組みです。

私の場合、十分に計算された位置ではなく、だいたいこの辺だろうと目見当の位置決めです。



クランプを4mmの皿ネジでこんな感じで裏側から止めました。

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青矢印の向きにハンドル部を動かすと偏芯して被加工材を写真上方向に押し上げてクランプします。

赤矢印はスペーサーというか被加工材が凹まないようにする当て板です。



テンプレートを剥がしてフェンスもボルトで固定し実際の材料を載せてテストしてみました、ルータービットはテンプレートビットに替えてあります。

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全く問題ありません、とてもキレイに正確に加工されていますしクランプも効いています。

もし材料が写真右方向に逃げようとしたら偏芯クランプが更に効く構造ですし、実際にはビットの抵抗から黙っていても左方向へ引き付ける力がかかります。

このカッティングボード持ち手は左右対称なので、片側の習い加工が終わったら材をクルッとひっくり返して反対側をやるだけで完了します。



このままで完成にしても問題無いのですが、ハンドルを付けたほうが保持しやすいだろうと思い適当な材料を探しました。

そんな時はここを弄ると何かかにか見つかります。

妻の「こんなもん取って置いてどうすんだコーナー」↓から手頃な端材をチョイス。

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簡単ですがこんな風に取り付けました。

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たったこれだけでも操作性がUPしてストレスが低減します。

ジグは作っても溜まる一方だったので、最近は使い捨て同然の簡素な冶具しか作っていなかったのですが久々に日持ちしそうな冶具をワクワクしながら作りました。

定番品の冶具だからこそチャンと作った訳ですが、冶具作りって楽しいですね。

今回は手直しの必要なくこのまま使えそうです。

category: 治具

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昨年の今頃、知人の庭に生えていた木の伐採を頼まれて伐ったカエデを板にして養生乾燥させていたのですが、昨年夏の梅雨のような長雨にやられてカビが発生していたやつの処分をしていました。

「薪にするしかないな」とチェンソーで切り刻んでいたら、薪にして燃やすには勿体無いほどキレイな状態で残っていた板もあり、全体の4分の1程度でしたがカンナをかけてみました。

先ずは手押しにかけるのですが、だんだんとカエデの白く緻密な肌が現れて「うわ~、なんて綺麗なんだ」と思わず独り言が出てしまいましたが、全体を削る終わると全ての板に白くボケが入っていたりカビなのかバクテリアなのか分かりませんが青黒い色が導管に侵入していました。

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つまり、というか、やはり全滅です。

雨水に当たらぬようトタンやブルーシートをかけていたのですが、少しの位置関係の違いでやられてしまったんですね。

↓こんな素晴らしい杢が入っているのですが、売り物には難しいでしょう。

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同じ菌に侵された状態でもスポルテッドならカッコ良いですが、そんな付加価値のあるアオではないです(涙)



これは昨年秋に挽いたクルミで本来ならば捨ててしまう部位なのかもしれませんが、面白そうななので取って置いたやつです。

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ポリエチレングリコールの原液をたっぷり塗ったので割れないだろうと思っていましたが、降り積もっていた雪が溶けて顔を出した頃には細かくひび割れのようにワレが入っていました。

ポリエチレングリコールの効果は大したことないな、否、ノウハウが足らないか。

この場合は水中乾燥を試すべきだったのかな、でも厳冬期を跨ぐわけだからそれも無理か。

木の乾燥は奥が深く難しいです。

特別な設備はありませんから最大限知恵を絞って木を活かさなければなりません。薪への用途は最後のに取っておきたい。


category: 木の乾燥

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前回の記事で歩留まり云々を言っていた例がこれです。

玉切りした丸太の小口を水平な平面を作る時に斜めに切れていたらその分を削り去らないといけません。

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丁度一年ほど前に同じような作業をしましたが、そのときは丸太の腰掛けでしたが今回は革細工をする人からの依頼で、加工台にするようです。

グラインダーでザックリ不要な部分を削り、ルーターでフライス加工をします。

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これをひっくり返して同じくフライスすれば厚みが整います。

このまま乾燥させると割れますから小口を中心に割れ止めのポリエチレングリコールの原液をたっぷり塗りました。

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丸太への割れ止めは初めてなので効果の程は分かりませんが現状最低限の処理です。

なるべく硬い木が良いとのことでしたから、薪用の丸太の中からニレの23cmと30cmの二種類用意しています。

小口方向から見て硬い木の代表は「斧折れカンバ」がありますが、このニレも薪割りの際に斧がポーンと跳ね返されてしまいますから硬さについては十分なのではないかと思い選びました。


category: 木工製作記

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ソーチェーンの交換 

チェンソーが真っ直ぐ切れなくて困っていました。

原因をネットで調べると
①ソーチェーンの片減り
②ガイドバーの変形
③持ち手に変な力が掛かっている

と、この三点が主な原因のようです。

③の「変な力」はいくら注意してみてもだめでした、②のガイドバーはそのへんに売ってないのでソーチェーンを新品に交換してみます。

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↓青矢印の先に91と刻印してあるのが見えるでしょうか、この番号が種類(タイプ)を表しています。

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更に↑赤矢印が指しているのが駒でこの数を数えます。

で、この機種の場合は種類(タイプ)が91で駒数が53でした。

購入したのがこれ↓マキタのチェンソーにはオレゴンのソーチェーンが使わているので別に純正でなくて良いそうです。91と53という数字以外に文字が書いてありますが下の黄色いシールに色々と互換性があると書いてありますから躊躇なくこれを買いました。

因みに竹切り用とか縦挽き用とかがあるんですが、その場合は文言で表記がありました。

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小さくて古い私のチェンソーには厳しい条件(ニレ・直径約30cm長さ約30cm)で試し切りしましたが、問題なく真っ直ぐ切れました。

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切り降りるスピードはそれ程早くはありませんでしたが、これで安全に作業ができるし歩留まりも良くなります。

category: 工具

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